サブカルクソブログ

中日ドラゴンズ フロントの失敗例から見る球団経営の見地

プロ野球の球団経営は近年、変わりつつあります。

あの巨人でさえ、度重なる不祥事に加え、本業の斜陽化により経営体質を見直さざるを得なかった時期があったのです。

今回は、今季最下位になってしまった中日ドラゴンズの球団経営を比較対象に出しつつ、「球場と経営の一体化」に焦点を当てていきたいと思います。

 

 

ドラゴンズ、落合GMを更迭へ

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ドラゴンズは、どうやら落合GMを解任するらしい。
解任というよりは、もとより3年契約であったので契約を延長しないという話だろうが、今期の19年振り最下位という成績、4年連続のBクラスを招いたこれまでの補強・編成上のミスを考えれば、文字通り「クビを切られた」と考えてよいだろう。
 
さて、GMとしては結果を残せなかった落合監督であるが、監督としてはまさしく超一流の手腕を持っていた。それは誰しもが認めるところであろうが、本人も「勝つことが最大のファンサービス」と公言していただけあって、結果中日フロントはその言葉に甘え、球団としての経営努力をしてきたかどうか、といった点については少々疑問が残る。
 

「客が呼べない」からクビに?

嘘か真か、そもそも中日フロントが2011年に落合監督をクビにした理由は「客が呼べないから」であったらしい。そして中日は2011年にリーグ優勝しており、チャンピオンチームの監督をクビにしたのだから、そういう「理由づけ」として苦しい言い訳にしたのではないか。
 
そもそもファンを増やす経営努力をするのは球団側であり、監督は指揮官(FM)としてチームを如何に勝たせるかなのだから、そんなわけのわからん理由でクビにした辺り、落合監督の権力が球団内で絶大なものになっていたので、フロントが疎んで(更には契約金が莫大なものとなっていったので)、切ったと見るのが自然だろう。
 

勝てばみんなジョイナスなのか?

次年には高木監督が就任したが、そのときのスローガンがかの有名な「join us~ファンと共に~」。
これは、中日のフロントが落合監督更迭の正当化を図ったと見るのが妥当ではなかろうか。
いくらなんでも前年の優勝監督、日本シリーズにまで進出した監督を「お前の野球がつまらんから客が来ない」なんて理由で切るのはあり得ない。
ただ、球場に足を運ぶファンの数が減ってきていたのは確かだったようで、それはどう考えても中日球団フロントの経営努力不足だろう。「勝つことが最大のファンサービス」に胡坐をかいていたのだろうか。
 
 

「勝つことが最大のファンサービス」を見直さなければならない

球場と経営の一体化を目指すべき

言うまでもないが、球場こそ「ファンサービス」における最大のファクターだ。
もはや、球団経営をとりまくビジネスモデルは劇的に変化を遂げてきている。最も大きな成功例は「球場と経営の一体型」だ。これは楽天が参入初年度に新たな試みとして導入し、いきなりの黒字化を果たして業界を大いに驚かせた。
 
要は球場を自分たちのものにすることで好き勝手やっちゃおう、という話である。これは今年DeNAも実践した。球団赤字化の最大の要因は球場経営と球団経営が別母体として剥離されていることである。つまり球団は球場を借りてる立場なので、ファン・選手と最も蜜月な関係にある球場の経営には口出し出来ないということである。毎年莫大な賃金を球場に払わなければならないうえ、飲食物などの売上はすべて球場側へ。もとより別会社なのだから、何かイベントをやりたくても、球場側のレスポンスを待たなければならない。
 
かつてベイスターズと横浜スタジアムの関係性が「奴隷契約」と揶揄されたように、球場側が球団に物件を貸し出している立場である以上、圧倒的に球場側が有利なのである。
 

楽天が成功させた新たなビジネスモデルの形

楽天は参入初年度、ボロボロだった宮城球場の莫大な改修費用等をすべて球団が持つ見返りに、無形固定資産として使用権と営業権を得た。結果的にこの選択は大当たりとなり、楽天は非常に安価で球団・球場を手に入れたに等しい。
 
この楽天の成功例は当時の他球団に相当な衝撃を与えたそうで、とある球団幹部は現場の主任を呼び出し、「1年目の球団が黒字化させとるのに、お前らは一体何年も何をやってきたんだ!」と激怒したとか…。
 
これまで大多数の球団は赤字を「広告費として仕方ないもの」として見てきており、それがなんとも「保守的な日本のプロ野球」らしい側面だ。
 

勝つだけで客が呼べるというのは傲慢な考えである

そもそも「チームが強いということ」と「客が球場に足を運ぶ」ことが必ずしも結びつかないことを念頭にいれなければならないように思える。
 
それこそ球団のマーケティングがカギを握ると思うのだが。
 
「弱くても来たいと思える球場作り」を敢行していくことこそが、肝要なのではないかと、私は常々思うのである。
 
 

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