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三島由紀夫『金閣寺』と吃音

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昭和25年の「金閣寺炎上事件」

 

1950年7月2日の未明、鹿苑寺から出火の第一報があり消防隊が駆けつけたが、その時には既に舎利殿から猛烈な炎が噴出して手のつけようがなかった。当時の金閣寺には火災報知機が7箇所に備え付けられていたが、6月30日に報知機のためのバッテリーが焦げ付いていたため使い物にならなくなっていた。幸い人的被害はなかったが、国宝の舎利殿(金閣)46坪が全焼し、創建者である室町幕府3代将軍、足利義満の木像(当時国宝)、観音菩薩像、阿弥陀如来像、仏教経巻など文化財6点も焼失した。
鎮火後行われた現場検証では、普段火の気がないこと、寝具が付近に置かれていたことから、不審火の疑いがあるとして同寺の関係者を取り調べた。その結果、同寺子弟の見習い僧侶であり大谷大学学生の林承賢(本名・林養賢、京都府舞鶴市出身、当時21歳)が行方不明であることが判明し捜索が行われたが、夕方になり寺の裏にある左大文字山の山中で薬物のカルモチンを飲み切腹してうずくまっていたところを発見され、放火の容疑で逮捕した。なお、林は救命処置により一命を取り留めている

 

逮捕当初の取調べによる供述では、動機として「世間を騒がせたかった」や「社会への復讐のため」などとしていた。しかし実際には自身が病弱であること、重度の吃音症であること、実家の母から過大な期待を寄せられていることのほか、同寺が観光客の参観料で運営されており僧侶よりも事務方が幅を利かせていると見ていたこともあり、厭世感情からくる複雑な感情が入り乱れていたとされる。
そのため、この複雑な感情を解き明かすべく多くの作家により文学作品が創作された。一例として、三島由紀夫は「自分の吃音や不幸な生い立ちに対して金閣における美の憧れと反感を抱いて放火した」と分析したほか、水上勉は「寺のあり方、仏教のあり方に対する矛盾により美の象徴である金閣を放火した」と分析した。
また、服役中に統合失調症の明らかな進行が見られた(詳細は後述)ことから、事件発生当時既に統合失調症を発症しており、その症状が犯行の原因の一つになったのではないかという指摘もある。

wikiより

 

 


私は三島由紀夫の「金閣寺」を読了したことがあるが、その内容には圧倒されっぱなしだった。


私に語彙力が無いので漠然としか言えないが…「重くて解り難い」とかじゃなくて、考えながら読み込むと頭が痛くなってきて堂々巡りに入るというか…


まあとにかく、凄い小説だった。私は基本的に気に入った小説はその作家を知ろうとするが、近代文学の人たちは言ってることがよくわからん。私が経営学じゃなくて文学を専攻していたらそんな事言ってられないんだろうけど(笑)、つまりは単純に教養が無いんですネ(;´・ω・)

 

なんでいきなりこんなことを話し出したかと言うと、金閣寺の主人公のその場その場の心理がとてもよくわかったから。
犯人にして主人公の学僧はいわゆる「どもり」。実は私も幼いころから「吃音症」を患っていまして、まあこの小説の主人公のように現在はそんな重度のものじゃあないけれど、小さかった頃は酷かったものだと我ながら記憶している。
今ではボロが出ぬようにしてはいるものの…(´・ω・)

 

※関連記事です。こちらもお読みください

www.tettunn.com


喋らないから、話せないから「観念的」な考えになるのではないかと思う。
全ての事象に意味を持たせようとするのではないかとも思う。だが私は既に病を克服したのでわからない。10年前の自分に聞けば何か得られるかもわからないが、今の時分にとっては就職に不安だな、と思うくらいのことだけである。営業は本当に不安だ……。

 

私は実際のところ、金閣を燃やしたのは狂った馬鹿学生だと思ってきた。だが今は違って見えてきている。あくまで三島の作品はフィクション。けれど別の側面を知れば全く見方は変わってくるということを最近になって知ったのだった。誰もかれも知っているが、面倒だからやらないだけとも……。

中島敦『悟浄出世』にて

 

『誰も彼も、えらそうに見えたって、実は何一つ解わかってやしないんだな』
『お互いに解ってるふりをしようぜ。解ってやしないんだってことは、お互いに解り切ってるんだから』

 

…という台詞を思い出す。いやちょっと違う…か?

 

話がだいぶ逸れた。
まあとにかく興味がわいた人は読んでみる事をすすめる。

 

それにしても50年代は激動の時代だね。安保とか太陽族とかさ。
激動のこの時代を生きた時代の先人たちには敬意を払うが、若人に何かと説教垂れるのは程ほどにしてもらいたいものだ。単純に若いエネルギーが最新の情報技術を駆使した娯楽に向いているだけなのだから。それともなんだ、その若いエネルギーを破壊に使ったほうがいいのかい?そんな思想なんていらんでしょ。