今日放映の「なんでも鑑定団」で番組史上最高、国宝のお宝が発見!?陶芸史上最大の謎・国宝『曜変天目茶碗』とは?

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すごいニュースが入ってきました。

news.livedoor.com

テレビ東京系バラエティ番組『開運!なんでも鑑定団』(毎週火曜 20:54~)の20日放送回で、番組始まって以来のお宝が発見されたことがわかった。

同番組は1994年の開始以来、依頼人と呼ばれる視聴者の持ち込むさまざまな”お宝”を鑑定してきた。今回のお宝は、依頼人の曽祖父が明治時代に戦国武将・三好長慶の子孫の屋敷の移築を請け負った際、大枚を叩いて大量の骨董を買い求めたうちに入っていたもの。第二次世界大戦時の空襲でほとんど焼けてしまったものの、郊外の資材置き場にしまいっぱなしになっていたことから難を逃れた。

その正体は、これまで世界に3点しか存在しないと思われていた焼き物、”曜変天目茶碗”。現存する3点はいずれも国宝に指定されており、幻の4点目の発見に、鑑定士の中島誠之助も大興奮の事態となった。

これまで同番組で発見されてきた高額のお宝には、坂本龍馬の手紙2通(4,000万円)、巨匠レオナール・フシ゛タか゛描いた「日本のモナ・リサ゛」と称賛された絵(3,000万円)、日本最古の郵便物(3,000万円)、マリリン・モンローか゛身に着けたイエロータ゛イヤモント゛(1億5,000万円)などが存在する。しかし同局 岡田英吉プロデューサーは「今回はさらにすごい!」と太鼓判。

岡田プロデューサーは「鑑定士中島誠之助が番組22年の歴史の中でも『最大の発見』と大絶賛する様には思わず体が震えました」と収録を振り返り、「日本にはまだまだ本当にすごいお宝が眠っている」と興奮した様子で語った。

 

なんかあっさりとお宝の正体までネタバレしてますけどどうなんですかね…?

 

ま、お陰でこうして事前準備ができるけど!

 

 

曜変天目茶碗とは?

というか、曜変天目茶碗の4点目が見つかるって本当に大事件ですよ。

私は、曜変天目茶碗については少し知っていたので、このニュースを目にしたときはそれはもう凄く驚きました。

何故知っていたかというと、少し前に偶然NHKでこの番組を観ていたからです。

www.nhk.or.jp

うろ覚えになってしまいますが、一流の陶工と、最高の研究者たちによる化学分析をもってして、相当に複雑な手順と手間をかけて挑戦していました。

陶工の執念が凄かった。最終的に陶器は完成するのですが、陶工は全く物足りない様子でした。素人目には、十分再現出来ていると思ったのですが。もし足りないピースがあるとすれば、もうそれは「偶機」でしか見出せないまさしく神の領域でしょう。

それくらい、製法が極めて謎の陶器なのです。その証左に世界に3枚しか現存しておらず、いずれも全て国宝に指定されています。

つまり、今回の「なんでも鑑定団」に本当に曜変天目茶碗が出るとすればそれは疑いようもなく「国宝」であり、世紀の発見である「4枚目」ということになるでしょう。記事タイトルを「国宝級」としなかったのはそのためです。これが本物であれば疑いようもなく国宝であるから。

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出典:Wikipedia

漆黒の器で内側には星の様にもみえる大小の斑文が散らばり、斑文の周囲は藍や青で、角度によって虹色に光彩が輝き、「器の中に宇宙が見える」とも評される。曜変天目茶碗は、現在の中国福建省建陽市にあった建窯(中国語版)で作られたとされる。現存するものは世界でわずか4点(または3点、後述)しかなく、そのすべてが日本にあり、3点が国宝、1点が重要文化財に指定されている。いずれも南宋時代の作とされるが、作者は不詳である。形状、大きさがいずれも酷似していることから、同一人物の作ではないかとも言われる。日本では室町時代から唐物の天目茶碗の最高峰として位置付けられている。
南宋のある時期、建窯で数えるほどわずかな曜変天目茶碗が焼かれ、それから二度と焼かれることは無く、なぜ日本にだけ現存し、焼かれた中国には残っていないのか(器が割れ欠けている完全でない状態のものは発見されている)、大きな謎として残っている。
中国では曜変天目は不吉の前兆として忌み嫌われ、すぐに破棄されたために中国に現存せず、わずかに破壊の手を逃れたものが密かに日本に伝来した、とする説も唱えられたが、後述の中国での陶片の出土状況から南宋時代の最上層の人々に曜変天目が使われていたことが示唆されている。

引用:Wikipedia

 焼き物のなかに「宇宙」をみる。

まさしく、ジッとみているとそのまま吸い込まれてしまいそうな、強烈な魔性を持った茶碗といえます。詳しくはこちらのリンク先をご覧ください。

藤田美術館の至宝 国宝 曜変天目茶碗

贋作はありえない?

なんでも鑑定団といえば、気になるのはその作品の真贋。

贋作なんてこの世にごまんとあり、特に最高級の天目茶碗となれば、贋作なんて星の数ほどあるはず。

しかし、こと『曜変天目茶碗』に限って言えば、「贋作すら作り方がわからない」のだから作りようがありません。プリントとかそんなちゃちなレベルの話じゃなくて、あくまで素人眼には絶対にわからないようにという話で。

上でご紹介した『NHKドキュメンタリー – ETV特集「曜変~陶工・魔性の輝きに挑む~」』も、ある意味では本気で「曜変天目茶碗の贋作」を作ろうとしているわけですから。そういった意味では、むしろ贋作が出てきたほうがえらい騒ぎになりますよね。

本物と見紛う偽物が出てきたとしても、美術史に残る大事件と言えるレベルといえましょう。

気になる鑑定額は?

www.tv-tokyo.co.jp

これまでの鑑定団の最高鑑定額は『柿右衛門様式の壺』の5億円。

こちらも国宝級。

topicks.jp

しかし、これも「国宝レベル」という話でした。

だとすれば、本物であれば紛れもなく「国宝」と断定できる曜変天目茶碗ならば、間違いなくその上を行く、番組史上最高鑑定額が叩き出されることは間違いないでしょう。

ブログ管理人・馬男の鑑定額予想

本来、世界に5枚も無い超貴重な国宝なんて、値段を付けられるもんじゃありません。30億でも40億でも、それこそ100億積んだって欲しがる人はいるでしょう。それも踏まえまして、私の鑑定額予想金額は「10億」とさせていただきます。

 

当ブログ管理人の鑑定額予想は「10億」!

 

 

 

初の2桁億円ならばインパクトは抜群ですし。間違いなく5億の上は行くでしょう。8~10億が現実的なラインでしょうか。国宝にとっては鑑定額など、どれくらい貴重なものなのかという尺度を測ったときの下限にしか過ぎないでしょう。

気になる結果!!今夜の「なんでも鑑定団」は見逃せない

書いていてなんだか興奮してきました。これがこの番組の醍醐味ですね。

ここまで上げといて、「実は偽物でした」なんてことはないですよね…?

とにかく、今夜21時からの「なんでも鑑定団」は必見ですよ!!!

 

…ただ、TV東京なのでローカル局しか入ってない人は観れませんけどね…

 

 

こればかりは仕方がないので観れなかった人はTwitterなどで結果を確認しよう!不正アップロードされたものは観ちゃ駄目だぞ!

 

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