ゴルゴ13『アナライズ・ウクライナ』ウクライナ苦難の歴史と独立への思い

ケリー米国務長官は2日の米NBCテレビ番組で、ウクライナにおけるロシアの行動を「侵略」と非難したうえで、資産凍結などロシアへの経済制裁や査証(ビザ)の発給停止を検討する考えを示した。同時に「ウクライナへの軍事介入の方針を撤回しなければ、ロシアは貿易や投資で損失を被る」と警告した。

ロシアのチュルキン国連大使は「ロシア人への危険があるため軍を派遣」と反論、国連安全保障理事会は非難声明の応酬に(1日、ニューヨーク)=ロイター

 これに先立ち、オバマ米大統領は1日、ロシアのプーチン大統領に電話し、ロシア軍をウクライナ南部、クリミア半島の同軍基地に即時撤収させるよう求めたが、プーチン氏は拒否した。(以下略)

※この記事は管理人が数年前に別ブログにて公開した記事です

 

 アナライズ・ウクライナ

今回の記事のタイトルは、「ゴルゴ13」に掲載された作品のタイトルにした。

 

舞台はイギリス、そしてウクライナ・ガリツイァ地方。MI6・イギリス情報局秘密情報部の元工作員で優秀な分析員(アナリスト)であったハ―ベイとゴルゴ13との過去、そして暗躍する『G』とは一体?

 

ウクライナ人民の独立への渇望は、私たち「日本人の若者」には到底理解が及ばぬことだろうと思う。この作品では、「ウクライナの真の独立」について言及されている。20世紀中に4回も独立宣言をしたものの、4回とも挫折したという、辛酸を舐め尽したウクライナ苦難の歴史も……。

この作品が書かれたのは2006年だが、その後も激動の歴史を歩んできたウクライナを思うと、本当に日本は平和で、この国に生まれて良かったと痛感する。

 

『極東に日本という国があるが、一貫としない外交により国の主張がふやけてしまい、この国の若者は独立心(思想と言ってもいいかも)が存在しない。しかし、それがどれだけ幸せな事か?……私は羨ましく思える……』

 

……まあ、無思想でもいいと思うけど

 

結局のところ共産主義も資本主義も、人が集まるには極端なことをやらねばならない。その結果どうなったかは、歴史が証明しているということなのだろう…

2022年2月24日 追記 ついにロシアがウクライナへ侵攻

ロシア軍は24日、ウクライナに侵攻した。プーチン大統領は24日未明(日本時間同日午前)、国営テレビを通じて緊急演説を行い、親露派武装勢力とウクライナ軍の紛争が続くウクライナ東部で「特別軍事作戦」を行うと表明。ロシアメディアによると、露軍は同日、ウクライナ南部の黒海に面した港湾都市オデッサや東部ドネツク州マリウポリに上陸した。攻撃を受け、ウクライナでは戒厳令が出された。

 

【写真】軍事作戦決定表明後のウクライナ首都キエフ

 

ロシアのインタファクス通信によると、ウクライナでは首都キエフや東部ハリコフで爆発があったほか、東部クラマトルスク、オデッサとニコラエフなどで爆発音が聞かれた。ウクライナ当局者は、全土の軍事施設がミサイル攻撃を受けているとしている。ウクライナのクレバ外相はロシアが「全面的な侵攻」に踏み切ったと述べた。 プーチン氏は演説で、先に「独立」を承認した親露派支配地域などにロシア軍を派兵すると事実上命じた形。作戦の目的は親露派支配地域に住む「自国民保護」と、北大西洋条約機構(NATO)の拡大に対応してウクライナを非武装化させるための「自己防衛」だと主張。ウクライナの占領は目標としていないと述べた。

ウクライナ軍に抵抗しないよう呼びかけるとともに、「流血が起きた場合の全責任はウクライナ政権側にある」とした。 プーチン氏は外部からの干渉があった場合、ロシアは即座に対応して「歴史上、直面したことのない結果」を与えると警告。「ロシアは世界で最も強力な核保有国の一つだ」とし、「ロシアを攻撃した者は敗北と恐るべき結果を引き起こす」とも警告した。 これに対し、バイデン米大統領は「ロシアは破滅的な人命の損失をもたらす戦争を選んだ。全責任はロシアにある」とする声明を発表。

同盟国などと協力して決定的な対抗措置を取ると表明した。 ロシアは21日、ウクライナからの攻撃の激化と自国民保護を名目に、ウクライナ東部の親露派支配地域「ドネツク人民共和国」と「ルガンスク人民共和国」(ともに自称)の「独立」を一方的に承認。「両国」からの要請に基づいてロシアが軍事支援を提供することなどを定めた「友好条約」も締結した。 プーチン氏は22日には露上院にロシア軍の国外派兵の許可を求め承認を受けたほか、23日には「両国」の指導者が「ウクライナ軍からの攻撃」が続いていると主張し、軍事支援をロシアに要請していた。

ウクライナは一貫して親露派への攻撃を否定している。 ロシアは昨年秋ごろからウクライナ国境で軍備を増強。米欧がウクライナ侵攻を警戒する一方、ロシアは侵攻を否定してきた。(モスクワ 小野田雄一)

遂にこのような事態になってしまった。

ゴルゴのこの話を読んでいた私にとっては、やはりこうなったか、という思いもする。

結局のところ、常に侵略されてきた国民にとっては、独立というのは何より渇望するものということだ。ここの価値観は、日本人である我々にはわからない。

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