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東京における『違法賭博』~『闇スロ』の実情~

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俳優の遠藤要とタレント清水良太郎の「闇カジノで違法賭博疑惑」現場写真をフライデーが掲載、所属事務所が謹慎処分を発表するなど注目を集めているとのこと。

headlines.yahoo.co.jp

 

 

今回のスクープのように、一夜でウン百万が溶けるような派手な遊びをしていて、『知らなかった』『換金はしていなかった』じゃ誰がどう見ても言い逃れできそうにないが、もし常習性があって、なおかつチップに交換して遊戯していたことを認めてしまえば実刑が付く恐れがあるので、知らなかった・遊戯はしていない、で通すしかないだろう。リアル『カイジ』の世界。

 

 

私は東京・池袋に来て日が浅いが、生来のギャンブル好きが高じて兼ねてより『闇カジノ』が存在するという噂は耳にしていた。

勿論行ったことはないのだが、パチスロ好きな昔からのスロッターならばいわゆる『闇スロ』の存在は有名。バブルの頃は超高レートのマンション麻雀も流行ったとか。そのバブル狂乱の時代を背景として描かれている麻雀漫画の大傑作『むこうぶち』を例に取っても、何時の時代も博打は人を強烈に引き付けて離さない魔力があるらしいことがわかる。御無礼。

 

 

どのように闇カジノへのコンタクトを取るのか?

基本的には、会員制の高級闇カジノへは知人の紹介というケースがほとんど。どちらにせよ闇賭博は短期間で大きく稼ぎを上げて逃げるように店を畳む(テナントを頻繁に移転)ということが殆どで、多くの顧客がいると摘発のリスクも増えてしまう。ともなればとにかく太い客を呼び込みたい。なので一見の客はお断りにし、富裕層や高級クラブのホスト・ホステスなどの横の繋がりから、派手な遊びを好んでいて金もある芸能人が闇カジノに入り浸っていても決して不思議ではないのだ。

 

 

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あとは『こちらから店外キャッチに声を掛ける』というケース。私も、誰にも声を掛けず同じ場所をウロウロしているスーツ姿の男を池袋東口で度々見かけている。普通のキャッチであれば、風俗店のキャッチならば男性に、ホストならば女性に声を掛けるものだが、何もせずに暇そうにタバコを吸ったりスマホを弄ったりしている。恐らく、大抵の場合は闇スロの客引きだろう。顧客を見定めているのだろうか。たいていの場合は、こちらから声を掛ければ連れて行ってもらえる形となる。口コミで、とでも言えばよいのだろうか。

 

闇スロ

現在でこそパチンコ・パチスロ業界は相次ぐ規制(イベント規制やギャンブル性の高いマシンの規制など)により冬の時代を迎えつつあるが、10年以上前には全国のホールを鉄火場に変えた極めて射幸性の高いマシンが多く存在した。いわゆる『パチスロ4号機』、そして『裏モノ』である。

これらは違法、もしく既に撤去されており、もしホールに置こうものなら即座に営業停止などの厳しい処罰がお上から下る。場合によっては経営者が実刑すら食らう恐れすらあるのである。

『4号機』

今やスロッターの間では狂乱の時代として語り継がれるパチスロ爆裂機時代のマシン群の総称。有名なもので『ミリオンゴッド(初代)』『アラジンA』『北斗の拳(初代)』『獣王』など。

 

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『ミリオンゴッド』はその射幸性の高さゆえに自殺者を出したという都市伝説が出たほどのギャンブル台。純増10枚(!)で強烈な連チャン性能に加え、8192分の1で一撃5000枚(約10万円)が確定するプレミアゴッドゲームが打ち手を熱狂させた。

こんな台が数多く存在していたのである。あまりのギャンブル性の高さから強制撤去となり規制強化が図られ、今後同じようなスペックの台は出ることが無かったが。それでもその強烈すぎる依存性は、未だなお昔を知るスロッター達の心を掴んで離さない。

『裏モノ』

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『キングガルフ』は裏モノの代表格。売れる要素など微塵も無かった凡台が、不正改造(裏返り)され爆裂機となったことによって一挙に名機として記憶に残るマシンとなった。

 

パチスロの内部基盤(ROM)を別のモノに代え、よりギャンブル性を高めたゲーム性にしたものは『裏モノ』と俗称される。もちろん違法。90年代や2000年代初頭には、闇スロではなく普通のホールでも多く裏モノが存在していたとされる。最大の魅力はそのバラエティーに富んだ裏基盤の種類の多さ。「状態version」、「32ゲームversion」、「GODversion」…などなど、同じ機種でも多種多様な『バージョン』が存在し、打ち手を楽しませたんだとさ(後述する知り合いのオッサンの話では、打つまでどんなバージョンがわからなかったりしたのが最高にドキドキして楽しかったとか)。珍しい裏モノがあるという情報を仕入れて遠くのホールまで遠征に行ったりしたスロッターも多かったとか。

では裏モノとはどんなモノかというと、特筆すべきはそのギャンブル性の高さ…。

とは言っても前述した4号機と言い、ギャンブル性の高さなんて一概にスロットを打たない人にはピンと来ないだろうから、ちょっと説明を加えたいと思う。

 

現行機(今のパチスロ機)と比較するギャンブル性の高さ

例えば、パチスロを全く知らない皆さんがイメージされているパチスロ機は『完全確立』、つまりくじ引き方式でレバーオンごとに1回1回抽選していき、成立フラグ当選によって7が揃えば大当たりで毎回一定のメダルが払い出されるといったようなものだろう。これは俗に『ノーマルタイプ』と呼ばれ、最もシンプルかつスタンダードなタイプである。

 

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現在ホールに置ける最高スペック機の1台である『バジリスク~甲賀忍法帖~絆』

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そして現在パチスロマシンで主流である『AT機』には『AT』と呼ばれる『ゲーム数管理』もしくは『セット数管理』の「ゲーム数もしくは連チャンが終わるまでメダルが増え続ける大当たり」が搭載されている。

これらは大まかに出玉スピードが『純増』で表現されており、例えば『純増3枚(現行機の最高純増枚数)』ならば、1ゲーム当たりに約3枚の目安で出玉が増えるということであり、「100ゲームで300枚のメダルを獲得できる」という計算になる。

 

ここでキモになるのはギャンブルの性質上、カネが増える速度が速ければ速いほど射幸心を煽られるという点。競馬やFXが人々を熱狂させるのは、たった数分で元手の金が数百倍以上にもなる『脳が灼けるほどの強烈なギャンブル性(しかも青天井)』があるから。人は基本的には時給換算で頑張って働いて賃金を得るのだから、一瞬で労せずして大金を手に入れる快感は何物にも得難いものがある。

 

先ほどの『純増3枚』ならば一時間で約2000枚(4万円)出るが、もし『ミリオンゴッド』のように『純増10枚』ならば100ゲームで1000枚、同じ1時間でも約6000枚(12万円)の獲得が可能となっており、出玉速度が比較にもならない。この瞬発力こそが『爆裂』たる所以なのである(その代わり当然のように吸い込み速度も尋常では無いが)。

4号機時代は、このような『純増7~10枚』程の爆裂AT機が跋扈しており、規制の波により今は打つことが出来ない(もし今ホールに置けば速攻で摘発される)。

 

そして裏モノ。これも基本的にはとにかく出玉スピードに重きを置いているといえる。Aタイプの裏モノの出玉スピードは、まさに他の追随を許さない。ジャグラーのBIGボーナスの純増は324枚(毎ゲーム子役が揃うため)。これが1ゲーム連したりするからたまらない。それこそ10分で3000枚出たりする滅茶苦茶な出玉速度である。

 

 

つまり、今のパチスロと比べると時間による制限が少ない分、とんでもない大勝ちを狙えたということである。現行機では更に規制が進み出玉はダラダラと増えるようになっているため、とにかく時間がかかってかったるいのだ。

 

往年のスロッターを虜にする『闇スロ』

闇スロの常連だった知り合いのおっさん

ここで私が実際に闇スロの常連だったおっさんと会話したときの話をしようと思う。

そのおっさんと知り合ったのは大学時代で、当時AT機の天井ハイエナなどで小遣いを稼いでいた私は、友人と稼働後に赴いた飲み屋で私がいつも行っていたホールの常連のだったおっさんに声を掛けられた。曰く、そのおっさんは1年前に定年を迎えており、不労所得と貯金でスロットを楽しんでいるとのこと。最初は他愛もないパチスロに関しての話をしていたのだが、そこから酒も入り、おっさんは昔話を始めたのだった。

 

「俺がまだ働き盛りの頃は、よく裏モノを打ったよ。俺は目押しなんて得意じゃなかったから、裏モノがあるって情報を聞きつけては、休みの日や仕事をサボって打ちに行ってた。かなり負けたけどな(笑)今となっちゃいい思い出かもしれないな」

「アラジンA(4号機)でも3万枚出したことがある。今じゃ絶対無理だよな」

 

「そんな時代もあったんスね~」

 

そんな話から始まったのだが、「実は数年前に何回か闇スロに行ったことがある」おっさんはぽつぽつと東京にいたころの話を始めたのだった。

 

闇スロがあった場所は歌舞伎町。おっさんは裏モノや4号機の『北斗の拳』や『大花火』を打ちたいがために一度だけ有名な闇スロ『サルーン』にも行ったことがあるらしいのだが、それだけに歌舞伎町に闇スロがあると口コミで聞いてからはいてもたってもいられなくなってしまったようだ。パチンコ屋におけるパチスロのメダルのレートは最大で1枚20円なのだが、なんと闇スロでは1枚40円、更には1枚200円という通常レートの10倍という超高レートの台もあったらしい。

おっさんは「いつも40円に座ってた」という。残っている記憶としては「とにかく当たらなかったな~」とのこと。裏モノでは往々にしてある話だが、5時間程度で10万円以上スったこともあったとか。しかしおっさん曰く、「そこまで勝ち負けに拘って打ってはいなかった」何故?

聞けば、往年の名機を打てる感動、ドキドキ感にハマってしまう。打ちたいから打ちに行っていたし、周りの連中もそんな奴が多かったんじゃないかな、との返答。

ホストみたいな連中が札束を誰かに渡して(打ち子?)代わりに打たせていた光景を見たこともあり(恐らく明け方仕事が終わったらまた来るのだろう)、意外と鉄火場感は感じなかったらしい。まあ、いつも人はまばらにしかいなかったということもあるだろうが。

いわゆる『遠隔』についてはやっていたかはわからないが、恐らく出来るでしょ、とのこと。

その後その店は摘発され完全に消えてしまい、それっきり。

 

そこまでが私が聞いた話だった。それからも店でおっさんに会うたびに会釈はしていたが、大学卒業後はもう一度も会っていない(とはいえ1年前の話だけれど)。

 

東京における違法賭博の現在とは

様々な繁華街に点在していると思われるが、細々と伝え聞く限りではやはり『歌舞伎町』に未だ違法賭博、引いては闇スロの店が多くあると思われる。最近ではベッドタウン化した池袋にも、このニュースを見る限りでは存在するということだろう。

人が多いところにこのような店があると考えて良い。大阪や福岡にも違法賭博の店は多いと聞く。

…正直に言ってしまえば、闇スロに興味が無いかと言えば嘘になってしまう。私自身、ギャンブルの魔力を知っているだけに、やはり小金持ちには高レートのギャンブルは『高級な遊び』と見えてしまうのかもしれない…

危ないとわかっていても惹かれてしまう。違法賭博が撲滅出来ないのは需要があるからであり、結局のところ本質的な解決は望めそうにはないのだ。

 

闇スロをテーマとした漫画

アンダーグラウンドな世界だけあって、闇スロットをテーマとした漫画は多くない。

改造ROMの、いわゆる『裏モノ』スロットをテーマとしているパチスロ漫画ならあるのだが…

超有名マンガ『闇金ウシジマくん』10巻「サラリーマンくん編」には闇スロの話が出てくる。

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闇スロはレートが高いが、必ずしもすべてのレートが高いというわけではない。

幻の4号機を当時のレートで打ちたいがために集まる人も相当数いるのだ。

この話が収録されている巻はこちら。

 

闇スロの潜入動画

ジョーブログという非常に有名なユーチューバーが闇スロへの潜入に成功している。

なお、警察の捜査官でもない限り、盗撮・もしくは盗聴がバレればヤの付く自営業の方々に叩きのめされることは必至なので、賢明な方はやめておこう。

 

 

 

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