サブカルクソブログ

『吃音症』の子供との向き合い方、接し方 ー 親が理解してあげることの大切さ。

はてなのエントリーにこういうのが上がってたので、

anond.hatelabo.jp

23年間吃音症と付き合い続けている私が少しお話をしたくなったので書きます。

 

 

私は今でもたまに吃音が出ます。私は営業職なのですが、未だに先方から帰るときなどに〆の言葉として使う「失礼いたしました」が言えません。

「しっ、失礼しました」と、どうしてもどもってしまうんですよね…。これは終わりよければなんとやら、そういう気持ちからくる緊張、そして一度失敗してしまうとまたやらかすのではないかという恐怖が更に緊張を生み、悪循環になっているのでしょう。まあぼちぼち訓練して克服せねばと思っています。

このエントリーを読んで思ったこと

まず、なんて冷静な親御さんなのだろうと思いました。吃音症について理解している。ここで言う理解とは、医学上の知識ではなくて、病気との向き合い方という話です

。後述しますが私の親なんて毎度のように「もっとゆっくりと喋れ!」しか言いませんでしたからね。無知の悲劇と言ってはなんですが、特に子供は傷付きやすい。親に「なんでそんなに『どもる』のかな?」と溜息とともに言われれば、深く傷つきます。今は大人なので自分で調べるなりしてなんとかしますけど、子供は親の知る世界がすべてなのですから…。子供が自分でなんとかなるわけがないのです。だって病気ですもん。

発症後4分の3は時間解決するらしく、様子を見るしか無いのだが、要因が脳などの疾患だったら話が変わってくるので何はともあれ病院にて脳波MRAなどの検査を受けた。

 脳の疾患は考えたこともありませんが、程度はあれ重度の吃音症だった私が今は極度の緊張や早口でたまにどもることがある、程度にはなったのでやはり時間が解決するってことなんでしょうね。とはいえ10年以上のお付き合いをしているわけですから、そりゃあ辛いことが多かったですよ。味方なんていないと思いましたからね。とても仲の良かった友達以外は皆、敵ですよ。私がどもったときに、余り仲良くない人は私のことを知らないものですから、笑ったり、どもりを指摘したりする。今となっては悪意が無いとはわかるのですが、当時は剝き出しの悪意が突き刺さってくるように感じて、そしてそんな人たちが憎くて堪らなかった。触れてほしくないんです。だってどもりは忌避すべきものと刷り込まれてますもん。主に家族のせいかな。

開き直り

息子はある程度、覚悟というと大げさだが、ある種の開き直りの心境でいたほうがいいだろう

 これですね。これがどれくらい早い段階で出来るか、ということが一番大事なことだと思います。

私が『吃音症』って言葉を知ったのは高校生のときです(wikiで)。「俺のどもりって病気だったんだ!」と知った時のあの安堵感は忘れられません。治らないものじゃなかった。今まで戦ってきた得体の知れぬものの正体が見えた。凄い衝撃でした。そこからですね。私が一気に快方に向かったのは。それこそ『開き直り』というやつです。

友達の前でどもっても「俺ちょっと吃音症でさー…」と言えるようになったということがどれだけ私の心を楽にしたか…。

病気という免罪符。これまでは、私の身体のどこかが欠陥で、「直そう(『治そう』ではなく矯正という意味合い)とする努力が足りないからだ」と思っていたものが、「これは病気だから仕方のないものなんだ」と思えるようになった。カミングアウトが出来るようになったんです。これはすごい進歩でした。理解してもらえないのなら、理解してもらえるようにする。

親には理解してもらえなかったように思える

私に吃音の気が出てきたのは小学校3年くらいのときからだったように記憶しています。それからずーっと吃音とは付き合い続けています。私はわりと陽性な性格だと思っているのですけれど、しょっちゅうどもっていたので「面白いけど変なヤツ」扱いでしたね。

親からは…

私の親類がこのエントリーのようだったら幾分かマシになっていたのやもしれないのだけれど、とにかくどもるたびに「ゆっくり喋れ」としか言われませんでした。時には眉間に皺を寄せ、イライラした感じで言うのです。ゆっくり喋れと言われても、具体的にそれがどういうことなのかわかりませんでした。というか今もわからん。別にこのことに関して親を怨んじゃあいまんが、吃音に関してもっと理解が欲しかったかなと思います。

ゆっくり喋るではなく、ゆっくり考える

ゆっくり喋っても、むしろ緊張して逆効果になることだってあるでしょう。

一番大事なのは、喋る前に何を言うかゆっくりと考えて、話の筋道を整理してから話すことです。早く喋らなきゃ、とか脅迫観念があると必ずどもってしまうので、喋る際には必ず「間」を取るといいでしょう。話掛けられたら、とりあえずまずは「う~ん…」と声に出して考えましょう。そして話すことが決まったらゆっくりと話していけばいいのです。少なくとも私はこの方法でなんとかなっています。

それこそ昔はよくからかわれていましたけどね。有名な漫画に、『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』って」いう漫画があるんですけど、ほんとに自己紹介で名前が言えないんですよ…。

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辛いんですよ…ほんとに。

 

吃音症のお子さんを持つ親御さんへ

吃音は、まだまだ世間では知られていない病気です。

しかしながら吃音症はれっきとした病気です。早期治療には家族の献身的なサポートが

必要不可欠になってきますので、絶対に突き放すような接し方はしないでください。お子さんの人格形成にも大きく影響を及ぼしてきます。

何かおかしいと思ったならば病院に行く、ネットで調べるなどして、お子さんへの理解を深めてあげるようにしてくださいね。