サブカルクソブログ

S☆1『ノムさんしか気付かないWBC2次ラウンド名場面ベスト5』とその感想

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WBCが非常に盛り上がりを見せている。

日本がここまで破竹の6連勝というのもさることながら、競った展開やシーソーゲームが多く、興行的にも素晴らしい試合が多いのがその理由だろう。

 

さて、ノムさんしか気付かない名場面というS☆1の特集を観たのでその後感をば。

 

動画

5位グラウンド上の監督

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ノムさんの目:左翼デスパイネの守備力を考慮に入れた3塁コーチャーの好判断

二次ラウンド第2戦日本×キューバ戦、1点ビハインドで1死一二塁・打者小林、同点のチャンスという場面。

打った小林の打球は三遊間へ。なんと2塁から松田が一気にホームイン!同点に追いついた。

これは打った小林でも松田でもなく、3塁コーチャーの西田コーチのファインプレーだと言うノムさん。レフトを守るデスパイネの守備力を完全に頭に入れた、頭脳的な判断だった!

後感:プロ野球の大勝負では随所でピックアップされる3塁コーチの判断!

それにしても小林のラッキーボーイっぷりには今大会驚かれされっぱなしであるw

この2年、阿部から小林にキャッチャーが変わった巨人は弱体化したと思ってきたが、今シーズンは一皮剥けた小林には要注意かも?まあ、誰がどう見てもバビってる(※BABIPのこと。簡単に言うならば、内野を抜ける打球が多い≒運が良いってこと)ので、そんなに気にする必要はないかもしれないけれど。

この同点打も、キューバのゲッツーシフトの裏を掻くように、あのボテボテの打球が「ここしかない」ってところを抜けていったのには笑った。

デスパイネは2014年からロッテに在籍していた選手で、日本球界でも結果を残し続けているキューバ最強の主砲でもある(セペダさんは聖人なのでセーフ)。打撃力は優れているものの、守備力は低く、肩も弱い。なのでロッテでは専ら指名打者で出場していた。日本球界に3年も在籍している有名選手だからこそ、データは豊富にあったともいえるのではなかろうか。

実は前回WBC2013でも、3塁コーチの活躍があった。

台湾代表の予想外の好守備に、身体を張って糸井を3塁へと戻した高代コーチであった。

野球における様々なデータの重要性は、『伝説の走塁』のエピソードが有名だ。

伊原の名前を全国区にしたのは、1987年の日本シリーズ第6戦であった。8回裏2対1と西武1点リードで迎えた二死一塁、秋山幸二がセンター前ヒット。通常は一、二塁、あるいは一、三塁の場面であるが、一塁ランナー辻発彦は一気にホームイン。後に「伝説の走塁」と呼ばれる走塁であり、このとき辻に突入を指示したのが、当時コーチだった伊原であった。
対戦チームである巨人の中堅手ウォーレン・クロマティは返球が緩慢であり、中継プレーに入る遊撃手川相昌弘には「二塁進塁を警戒して打者走者を見るために右回転し、結果先の走者を見ない」という癖があった。伊原は2人の癖を看破し、かつ巨人ベンチがこの癖に気付いていないと見抜き本塁突入を指示したのである。この走塁指示により、伊原の洞察力と走塁判断の確かさは全国に知れ渡ることになる。

Wikipediaより

 4位 幻惑投法

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ノムさんの目:千賀の思い切りのいい腕の振りが相手打者を幻惑させる

千賀はストレートとフォークがほぼ同じフォームであり、バッターは無意識にピッチャーの腕の振りに合わせる。つまりストレートかフォークなのか、そのフォームから察知することができない、更にその千賀の腕の振りの良さも相まってバッターを幻惑させる要因となっている。

後感:良い腕の振りをする投手が大好きなノムさん

ノムさんは頑固一徹、良い意味で昔ながらの考えを曲げない好好爺だ。いくら実力があっても、金髪にしたりチャラチャラしたりしている選手を認めなかったり、その膨大な経験に裏打ちされた独自の理論・目線から繰り出される発言は一貫している。

『思い切りのいい腕の振りをする投手が好き』というのもノムさんの特徴だ。投手は『負けん気が強くて、闘争心をむき出しに向かっていく』ようでなくてはならないという持論を持っている。それが腕の振りに表れているというのは、いつもノムさんが言っていることだ。

他に今大会代表でいうならば、松井祐樹をまさしくピッチャー向けの性格だとしての絶賛していた。現代野球も柔軟に取り入れつつ、しかし昭和野球をこよなく愛するノムさんなのだ。

3位 言葉も大いなる戦力!!

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ノムさんの目:バントをするために打席に向かう鈴木が中田に放った一言

二次ラウンド第1戦日本対オランダ戦、WBC初のタイブレークにもつれ込むほどの大激戦となったこの戦いで、10回表にバンターとして起用された鈴木

自分がヒーローになるわけではない、しかし勝ちに貢献するための自己犠牲的な精神が必ず必要になってくるのが野球。そんな鈴木が次の打者の中田に対して放った一言。

「バントするので後は頼みました!」

「よっしゃ!」

気合が入った中田は勝ち越しの2点タイムリーを放ち、この試合に終止符を打つのだった。

後感:チームワークに泣ける

今年のWBC選抜チームはメジャーリーガーこそ青木一人しかいないものの、チームワークという点では歴代ナンバーワンだと思っている。歳が近くてここ4年で台頭してきた若手ばかりが招集されているので仲が良く、我が強いタイプの中心選手がいないので互いが互いを補おうとして結束していることがよくわかる。かつてのイチローのように絶対的なチームリーダーが引っ張っていくのではなく、全員が団結して日替わりで誰かがピックアップされるのも新鮮で喜ばしい。

中田が打ってピョンピョン飛び跳ねる鈴木が可愛いww

2位 その決断俺には出来ない

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ノムさんの目:捕手交代という決断

日本対キューバ戦、大事な一打勝ち越しの場面で、小久保監督は小林に代打・内川を準備させる。ここまで小林は打率5割、正捕手として大車輪の活躍をしてきた。その小林に対して代打を送る小久保監督。ノムさんは好調なバッター、特に捕手を交代させるのは非常に勇気のある決断であると語った。

捕手出身で、かつ最も捕手を重要なポジションであるとするノムさんらしい選定であった。

後感:私は至極当然の采配のように思える

小林はいかに好調とはいえ、犠飛でも1点という状況を鑑みると国際大会の経験も豊富で長打も期待できるヒットメーカー・内川が代打に出るのは妥当だと思って観ていたが、もし同点止まりだったときにはきつくなるなと思ってはいた。

まあ、勝負のアヤといったところだろう。ただ、この采配は確率が高いほうを選択した結果だと思っているので、博打的差配とはちょっと違うかなあと、私には思えるのである。

1位 ベンチにいる影の参謀!!

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ノムさんの目:選手だけではない。スタッフの縁の下の活躍も超重要!!

日本対キューバ戦の6回裏日本の攻撃、ランナー12塁のチャンス。ここでキューバが投手交代、ここで日本のベンチではある動きが。小林と話をするのは志田スコアラー。大会前にキューバを偵察し、そこで得た情報を次打者の小林に伝えていたのである。このスコアラーこそ、ノムさんのいう影の参謀!

相手がわからない国際大会において、スコアラーの活躍は見えないところで非常に大きい。この投手はスライダーが多いという情報を得た小林は、初球のスライダーを叩きタイムリー!志田スコアラーもベンチでガッツポーズ。

更に志田スコアラーは8回裏にはベンチで山田と話し、山田も初球を狙い2ランホームラン!

ノムさん曰く「8割9割でスライダーと読んでいる」、「野球は確率のスポーツ」、「敵を知り己を知る」とのこと。

後感:裏方もチームの一員、全員野球で世界一へ

現代野球において、データはなにより重要されるものである。ノムさんも監督時代は、『ID野球』と呼ばれたデータ重視野球の先駆け的存在だったのだ。今では徹底した情報野球が球界の常識でもある。

しかし、その裏では生身の人間が本当に地道なデータ収集を行っている。こうした影の努力こそが最も重要なものなのだ。インターネットでなんでも調べられるようになったとはいえ、本当に必要な情報はそうどこにも転がっているものではない。情報戦を制するものが戦場を制する、そのことを深く知るノムさんだからこその選定であり、納得の1位であった。

世間が選手ばかりに目が行くのは当然だが、裏方の存在も忘れないようにしたいものだ。試合に出るナインたちは、何倍、何十倍、何百倍もの数の人たちの見えない努力によって支えられており、その人たちの想いも背負っている。

その万感の想いを胸に、世界一を奪還してほしい。

WBC準決勝の相手はアメリカ。21日朝8時より試合開始だ。

頑張れ、侍Japan!!!!!!