【考察】『君の名は。』はなぜ感動するのか?メタファーとカタルシスで説明してみた

f:id:tettunn:20160917003339j:plain

もはや止まらない『君の名は。』、なんと3週連続で動員30万とかいう快挙を成し遂げたそうで。

別にエゴサしたわけじゃないのだけれども、某掲示板で『君の名は。』が「よくわからなかった」「だけど感動した!」という意見が嘲笑されていたので、いてもたってもいられず記事にしました。

こんな記事もありましたねえ…

news.nicovideo.jp

しかし…

などなど…

けっこう「わからない、けど感動した」って言ってる人もちらほら。

(低年齢層とかは置いといて)

ならば、何故感動するのか?

その答えは…

これだあ~!

カタルシスや~!

www.tettunn.com

な?これがカタルシスや。

f:id:tettunn:20160919203007j:plain

(ドヤア…)

いやドヤアじゃない。

よくわからないけど感動したってのはまさにカタルシスだよね。何故か始まって3分で泣いたって人は、周りからの高評価を聞いて観に行って、一種の緊張状態にあったんだろう。これがいざ映画の開幕で一気に昇華され、ずっと泣いてた。ってところだろうか。

この映画は散りばめられたメタファーを少なからず理解できるレベルではないと難しいのかもしれない。

やはりあのラストだよ

あのラストシーンあってこそだと私は思っているし、もし『秒速5センチメートル』のようにすれ違いENDだったら多数が「は?」で終わっているだろう。『再会』、わかりやすい感動だ。

無論ストーリーも素晴らしい。だが、いくら素晴らしいシナリオでも、1時間半に詰め込むってのが一番難しいのよね。違和感なく詰め込むには、メタファーは必要不可欠。想像力が足りない人に全部説明してる時間ないのよね。

昨今のTVじゃないんだからさ(全部テロップとかで説明してやらないとクレームが来るらしい)。

とはいえ、入れ替わりの間のストーリー等は、きっちり二次創作、ないしファンブックが補完してくれる。入れ替っているときの2人の詳細なストーリーは漫画版を要チェックだ。

「わからない」は馬鹿ではない

私は「バカでもわかる」の「バカ」とは想像力不足の人間のことだと思っているので。読書好きな人たちの共通見解だとは思うけれども。

いや、「わからなったから馬鹿なんだ」っていうことじゃないし、そう思う周りも短絡的な考えだよ?もちろん

「全然わかんねーや」で思考放棄するのではなく、「私はこう感じた」「こう考えた」ってのが一番大事。

「わからない」っていうのは「勉強が出来ない」「モノを知らない」とかじゃなくて、「よく考えていない」というだけの話。

映画を観ている最中に「あ…これってこういう意味なのかも」という自分なりの解釈を持つことが肝要。そして自分なりの答えを見つけたとき、そこに快感が生まれる。想像力が働きまくる、脳内麻薬が分泌されるあの瞬間がたまらない。サウナのあとの水風呂のような圧倒的快感(わかりにくい)。

この映画には謎が多い。映画だけではすべてを語るに時間が無いし、それを紐解いていくのが醍醐味でもあるし、全てを明らかにした設定集を売るための商売上手なマーケティングでもあるのだから。

…偉人たちが「考えるのをやめるな」って言う理由がよくわかる。孫正義は、学生の頃「毎日死ぬほど考えて」、一日に必ず一つの発明を考えてノートにメモをしていたという。得てしてよりよいものを作る人というのは、起きている時間=思考時間と言ってもよいくらいだ。

…おっと、このブログは意識高くもなければ、

ライフハッカー[日本版]

でも無い。

なのでそろそろ〆といこう。

妄想

(*^-^*)「よくわからなかったー!」

ぼく「あれはこういうことだったんだよ」

(*^-^*)「えー、そうなの?でもわからないけど面白かったからもっかい観にいきたい!」

こんな彼女が欲しい。

‐完‐

ちょっとアホなくらいが可愛いもんさ。男はそう思うものさね。

というわけで(どういうわけだ)、最後に書評。

書評

 関連記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。