【ネタバレあり】伏線回収が凄い漫画7選を紹介【ジャンプ・マガジン】

呪術廻戦

週刊少年ジャンプで連載中の大人気漫画。
今やジャンプの看板漫画の一つである本作品ですが、この作品には多くの伏線が隠されていることが明らかになっています。
この漫画は、人間の負の感情から生まれる化け物-『呪霊』を呪術を使って払う呪術師たちの戦いを描いた作品です。常人離れした身体能力を持つ高校生、虎杖悠仁は祖父が逝去した日の夜、学校に眠る時物の封印が解かれ、人を襲う化け物事例との戦いに巻き込まれてしまいます。その際に特級呪物であり、呪いの王と謳われる『両面宿儺』の指を食べてしまい、その日に復活した両面宿儺を宿してしまいます。それによって宿儺の『器』となってしまった裕司は、危険人物として呪術師からも命を狙われてしまいます。しかし呪術師である五条悟の提案によって、他の全ての宿儺の指を食してから殺すという猶予が与えられ、宿儺の指を集めるためにに入って呪霊たちと戦うことになります。

1巻の扉絵

まず注目したいのは1巻の扉絵です。

実はこの扉絵は渋谷事変が終盤に差し掛かった14巻の扉と対比の関係だったと思われています。

この二つをよく見ると、1巻では一番手前の扉が描かれているのに対して、14巻ではその扉が消滅し、板取が次の扉に行く様子が描写されています。2019年ジャンプフェスで、作者の芥見先生が今後の呪術廻戦の山場について、山場は三つあり、渋谷事変はそのうちの1つなので、渋谷事変が終わる頃にはこの漫画の状況が大きく変わっているといった発言をされていたことがあるそうです。これらを踏まえてこの扉位を考察していくと、この三つの扉は呪術廻戦の三つの山場を指しているのではないかと思われます。なので、今後は話の表紙をチェックしていくと、展開などが予想できて面白いかもしれません。

板取の正体

次に主人公板取の正体についてです。まず、板取は両親について謎が多く、なぜ両親がいないのか、一切明かされてきませんでした。しかし、後の会話で、板取は実は両親のことをほとんどよく知らないということも明かされています。これについては様々な考察があって、いまだに明かされていない伏線の一つですが、おそらくかなり重要な伏線になってくるはずです。それに加えて常人離れした身体能力も謎の一つです。1話では砲丸を野球ボールを投げるように投げ、その他にも窓から学校内に侵入したりしていました。この上司離れした身体能力も両親と何か関係があると思われます。しかも呪いの王である宿儺が体に入った際にも、板取の体を支配することができず、「こいつは何なんだ!?」と言っていました。それは五条悟の六眼でさえも正体を見破ることはできませんでした。これらのことから、主人公である板取は普通の人間ではないことを表しています。

進撃の巨人

進撃の巨人は、別冊少年マガジンで2009年から2021年まで連載された作品です。

突如現れた巨人によって母親を殺されてしまった主人公のエレン・イエーガーが、巨人を1匹残らず駆逐するために兵士になり戦っていくことになる物語です。とにかく伏線がすごい作品として知られ、難解なものも多いため、ここでは、未読の方でもわかりやすいものだけ紹介していきます。

タイトル回収

まず、作品タイトルでもあり、進撃の巨人連載が始まった頃は、巨人が敵として進撃してくることから、進撃の巨人というタイトルなのではないかと考えられています。しかし、後のストーリーで、主人公のエレンが継承していた巨人の能力が、進撃の巨人という知性を持った巨人であることが判明し、進撃の巨人というタイトルは、いわば日本人を表していたことがわかりました。なお、そんな縁は最終的に敵として立ちはだかってくるのですが、単行本1巻の表紙は、エレンが巨人に攻撃しようとしているのに対し、33巻では巨人になったエレンに仲間たちが攻撃しようとしている構図になっており、対比の関係になっています。

13という数字について

また、同じく第1話はなぜか13ページ目にだけ、13というページ数が記載されていますが、これは進撃の巨人において13という数字は特別な意味を持っていることを暗示しています。というのも、エレモ継承していたこの地の巨人と呼ばれる力は良すぎる力の対象として提唱した人物が減少してからの寿命が13年に縮んでしまうという夢の呪いがありました。そのほかにも、主人公のエレンたちが調査兵団の104期生でしたが、これは13の倍数だったりなど、いたるところに13という数字が絡めされています。あまりにも重さんが関連付けられているため、最終話迎えて完結した日付の2021年4月9日に関して、4と9を足すと13になるもの狙っていたのではないかとまで言われています。

エレンの母親を食べた巨人

最後にご紹介するのが一話で主人公のエレンが自身の母親が食べられたことで、巨人を駆逐する決意を固めることになるのですが、その一連の事件の真相について、実は最終話にて未来のエレン自身がかつての仲間を助けるために、自分の母親のもとへ巨人を向かわせていたことを明らかにしたのです。

これは最終が多くの読者に衝撃を与えた事実であり、約11年半越しの伏線回収を果たしました。このように、進撃の巨人には伏線的にはかなりの仕掛けが山ほどあります。

 

DEATH NOTE

デスノートは週刊少年ジャンプで2003年12月から2006年5月まで連載されていた大人気漫画です。ストーリーは、名前を書いた人間を死なせることができる死神のノート「デスノート」を使って犯罪者を抹殺し、理想の世界を作ろうとする主人公夜神月と、世界一の名探偵Lたちによる頭脳戦を描いたサスペンス系の漫画です。

主人公のライトと名探偵ノエルが繰り広げるスリリングな頭脳戦は、この漫画の醍醐味で、最大の特徴でもありますそんな本作ですが、1巻から様々な伏線がストーリーに隠されていることでも有名です。

テストノートのルール

まず1点目はデスノートのルールについてです。デスノートには様々なルールがあってそれが物語に絡んでくる重要な伏線になっています。

最初のルールは、

・このノートに名前を書かれた人間は死ぬ人物の顔が頭に入っていないと効果はない。ゆえに、同性同名の人物は死ぬことはない。名前の後に人間界単位で40秒以内に死に方を書くと、その通りに行動した後に死ぬことになる。

前半に出てきたルールはこれだけで、ライトはこれらのルールでLの目をかいくぐっていきます。そしてその後に以下のルールが判明していきます。

・デスノートの所有権を失った人間は、自分がデスノートを使用したこと等の記憶が一切なくなる。

しかし、ノートを持ってから失うまでの全ての記憶を創出するのではなく、自分の私的な行動はデスノートの所有者であったことが絡まない形で残る、これらのルールが後から出てくるんですが、4巻以降はこれらを駆使してLと戦っていきます。このようにあらかじめ提示されたルールが全て伏線になって物語が進んでいくことになるのです。提示されたルールに沿って展開を予想することが出来るので、読者も張り巡らされた伏線を推理しながら楽しむことができるのです。

リュークの言動

2点目はリュークの言動についてです。1巻から登場している死神の力は口癖のようにずっと「おもしろい」と言ってました。それは物語の冒頭からもわかる通り、リュークが楽しむことに飢えている証拠になります。

しかしこれは、裏を返せば面白いことには終わりがあると言われているように、ライトとリュークの関係に終わりがあることを告げているとも言えます。最後はその面白いことつまり、ライトの神の裁きの終わりが近いことがわかり、最後はリューク自身の手でライトを殺し、リュークの言う「面白い」ということを終わらせます。リュークは作中でもライトのやってることを傍観している描写が多く、ただ自分がきっかけを作った面白いことを見ているだけでした。そして用がなくなったらライトを殺したのです。序盤のリュークの言葉の裏にはこのような秘密が隠されていたと思われます。リュークはあくまで、自分の人間に深入りすることはない『死神』なのです。

 

約束のネバーランド

週刊少年ジャンプで連載していた大人気漫画約束のネバーランドは、2016年から2020年まで連載されていた作品で、アニメ化や実写化もされています。

ママと慕われるイザベラのもとで、ある日主人公であるエマが生活していた場所がただの個人ではないことを知り、脱走計画をスタートさせることから始まります。実は個人では育てた子供を食肉用に出荷していて、監獄のような人間飼育場だったんです。そこで全員で協力して個人から脱出して世界を変えていく物語です。様々な心理戦が繰り広げられるこちらの漫画ですが、実は多くの伏線が隠されていることでも有名です。今回は単行本の1巻から隠されていた伏線を三つご紹介します。

内通者

まず1点目は主要人物例が内通者であることを示唆するシーンです。実は1巻の7ページ、5人の子供たちがみんな同じ方向を向いているシーンで、霊だけが背中を向けているシーンがあります。実は物語が進むにつれて例はない数者であることが判明するんですが、この時点でAが内通者であることを示唆していたのではないかと言われています。みんなと同じ方向を向いていないのは、みんなとは生きている意味が違うから、そういう捉え方ができますよね、これはそれを表していたのではないかと思われます。

イザベラの耳チェック

イザベラが耳チェックをしているシーン。孤児院の子供たちの耳には発信機が取り付けられていることが判明するんですが、後で見返してみると、1巻の最初の方で、イザベラが子供たちの耳を触る描写が多く描かれていることがわかります。これはおそらく発信器が外れていたり、壊れていないかを確かめる行為だったんです。一番わかりやすいシーンは、子供たちがテストを受け終わった後のシーンです。300点を取った子供たちを褒めるシーンでも、耳を触って発信機をチェックしていました。これを笑顔で行っていると思うと、ママの怖さがよくわかります。他にも子供たち全員の髪型が短髪だったのも、意味をチェックしやすいようにしていたのかもしれません。

単行本表紙の3本線

最後の3点目は表紙の3本線です。実は単行本の表紙で、この3本線がかかっているキャラは、農園から出荷されることを示唆しているのではないかと言われて見ます。1巻では小2が1000にかかっていて、実際に出荷されました。他の科もヨーク見てみると、4巻ではノーマンが3本線にかかっているんです。そしてその間で農園から出荷されてしまいました。

この他にも約束のネバーランドには様々な伏線が隠されています。皆さんもぜひ本編を読んで探してみてください。

Rave

少年マガジンで1992年から2005年まで連載された作品。レイヴと呼ばれる光の『聖石』を受け継いだ主人公の少年ハル・グローリーが闇の邪石『ダークブリング』に脅かされた世界を救うべく旅をする物語です。

作中でも屈指の人気を誇るキャラクターであるジークハルトというキャラクターがいるのですが、実は彼にまつわる伏線回収は、この物語の根幹にかかわる衝撃的なものとなっているのです。概要を順に説明していきます。

謎の骸骨

まず12巻にて、旅を続ける一行がシンフォニアを訪れた際、リーシャの墓の墓前で、墓を守るように謎の骸骨がたたたずんでいました。その骸骨自身は当然既に死んでいるのでっすが、生前に誰も近づけないように高等結界魔法をかけており、RAVEの生みの親であるリーシャの墓を守るようにして座っていたのです。また、なぜかヒロインのエリーが持っていた首飾りと同じ首飾りを身に付けていましたが、この段階では真相は誰にもわかっていません。

明らかになった骸骨の正体

しかし、そこから物語は進み、31巻で、その真相が明らかとなります。主人公のハル、ヒロインのエリー、そして紆余曲折の末に彼らと行動をともにしていたジークハルトの3人は、敵との戦闘中に魔道精霊力(エーテリオン)とRAVEが反応し、50年前という過去の世界に飛ばされてしまいました。過去に飛ばされた3人は、エリーの過去と真実を知ることになります。実は現在のエリーは記憶を失ってしまっており、彼女こそがすべてのRAVEの生みの親、リーシャ本人だったのです。さかのぼること50年前、リーシャは「50年後に出現する忘却の王」エンドレスを倒すべく、研究所の地下にて自らの時間を止め眠りにつきました。そして、50年後にコールドスリープから目覚め、ハルと出会うことになったのです。目覚めた後は記憶を失っていたため、エリーと名乗っていたというわけです。一連の真相を知ったハル、ジークハルトは、エリーの存在こそが世界に迫る危機に対抗する手段であると気づき、『すべての時の接合点』がつながり、『時の亀裂』から現代に帰ろうと試みます。しかし3人とも無事に帰れる保証などどこにありません。ジークフリートは、自らの魔術で時の流れを制御し2人を無事に現代へと送るため、1人過去の世界にとどまることを選びました。

過去の世界ではリーシャが死を偽装してコールドスリープに就くため、彼女のお墓が建てられることになります。過去の世界にとどまったジークハルトは、リーシャの墓が空であることを誰にも悟らせないように、リーシャの墓を結界の方で封印し、彼女の死の真相を隠蔽することに。そしてジークハルト自身は歴史が改変されぬようすべての交流を断ち、リーシャ、すなわちエリーを守るように、自らが朽ち果てるまでお墓を守り続けたのでした。それこそが12巻で登場した墓場を守る骸骨の正体であり、31巻でその正体が過去に残ったジークハルトだったことが判明したのです。12巻から31巻にかけて約3年半越しの伏線回収でしたが、その感動的な内容に多くの読者が心を震わせました。

 

五等分の花嫁

五等分の花嫁は、週刊少年マガジンで2011年から2020年まで返済されていたラブコメ作品です。

成績優秀ながら借金を抱えた少年、上杉風太郎が、医者で大金持ちの富豪の娘である五つ子中の姉妹に、家庭教師として勉強を教えて落第を回避させるというストーリー。主人公の風太郎が五つ子の1人と最終的に結婚する話になっているのですが、その様子が物語開始時点で描かれています。ただ、誰と結婚するのかは伏せられており、未来の主人公が過去を振り返る形で物語が進行していきます。風太郎に思いを寄せることになる五つ子たちは性格や特徴こそ異なりますが、顔自体は瓜二つであり、髪型を変えれば互いに変装することが可能となっています。

主人公と結ばれたのは…

5人はそれぞれ全く別の魅力を持ち、多くのファンを抱えていましたが、最終的に誰が結婚を果たしたのかというと、4女にあたる中野四葉でした。漫画内で判明するまで、多くの読者の間では予想で大盛り上がりしましたが、実は四葉が花嫁であることを知らせる描写が所々に存在すると言われています。わかりやすいものを紹介すると、まずコミックの表紙五等分の花嫁の表紙は、それぞれ1つが表紙を飾っており、表紙を飾ったキャラが喋ってるかのように引き出しで描かれています。しかし、四葉が表紙を飾った5巻に注目すると、なぜかこの吹き出しが「五等分との花嫁」のタイトルロゴの間に入っていました。そのことから、これは「五等分後」の花嫁と解釈でき、つまり主人公と結婚するのが表紙を飾っている四葉と言われるようになったのです。まあこれはこじつけと言えるかもしれませんが…。この巻の表紙だけが吹き出しの位置がおかしいという違和感があるのも事実です。

恋人の聖地、四葉のクローバー

また、未来の風太郎が結婚相手のことを異性として意識し始めたエピソードがあります。「幸せの鐘」と呼ばれる恋人の聖地であり、実在する観光スポットで、五つ子のうちの誰かとキスをしたのです。しかし、その時点では全員が五女である中野五月の変装をしていたので、その段階では五つ子の誰だったのかは判明していませんでした。

実はこの場所は、「幸せの四つ葉のクローバー」伝説発祥の地であるとされています。もうおわかりですね。四葉のクローバー発祥の地でキスをしたということが、四葉が将来の花嫁であるという伏線だったのです。このようにラブコメ作品にも関わらず、本格的な伏線が隠されている面白い作品なので、ぜひ読んだことがない方は、一度読んでみることをおすすめします。

 

さよなら絶望先生

週刊少年マガジンで2005年から2012年まで連載されたブラックコメディー漫画。何事もポジティブにしか撮れない少々カフカが、桜の木で首をくくる何事もネガティブにしか取れない男、糸色望と出会うところから始まります。そこで望はカフカの高校の担任だったことがわかります。望の受け持つクラスは、クセの強い問題な生徒ばかり。些細なことで絶望したと嘆く望と生徒たちが日々騒動を巻き起こすストーリーです。

1話完結式の漫画で、あるあるネタや自虐ネタ、時事ネタなどを展開していきます。ひとコマあたりの情報量が多いことでも有名で、隅々まで読まないと発見できないようなネタが多いのもこの作品の魅力の一つです。この漫画の有名な伏線は、30巻もの長い巻数をかけていたということです。

実はすでに死んでいた絶望少女たち

それまではギャグコメディの要素が強かったこの作品ですが、ラストは予想外にもシリアスなものでした。実は望の生徒である絶望少女達は、全員が死んでいたことが明らかになります。望が卒業式に生徒の名前を読み上げるシーンで、それが戒名であったことから、卒業式の当日までに全員が死んでいたことが判明します。

しかし、全員死亡したと思っていた絶望少女達は生きていました。その理由は絶望少女達全員が自殺未遂を経験したことで、幽霊に憑依されていたからでした。そこで少女たちは憑依している優里を成仏させるため望に協力しながら学校生活を送っていたんです。最後のシーンでは望む島の学校に赴任することになるんですが、少女たちは望を手島まで追いかけてきていました。そしてこの島こそ、「さよなら絶望先生」の予告編で出てきた島。通称「臓物島」であり、1巻から存在していた壮大な伏線でした。これ以外にもこの作品には多くの伏線が存在するので、ぜひ読んで探してみてください。

 

まとめ

いかがだったでしょうか。有名な作品には緻密な伏線が散りばめられたものが多くあります。皆さんも注意深くよっ見込んでみれば、新たな楽しみ方を見つけることがあるかもしれませんね。
 
 
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