【必殺シリーズ】OPナレーション口上集まとめ!歴代必殺シリーズ紹介も【動画】

           

「聞こえているのは、てめえから流れる血の音だぜ…!」

 

(激震・中村主水)

必殺!!

往年の大人気ドラマ「必殺シリーズ」には、ドラマ導入のオープニングシーンにおいて、幕開けの前に独特な前口上が存在する。時代劇全盛の時代なドラマなだけあって、非常に格好良い。

今回は、全必殺シリーズに渡って、前口上をまとめる。

必殺仕掛人

はらせぬ恨みをはらし 

許せぬ人でなしを消す

いずれも人知れず 

仕掛けて仕損じなし

人呼んで仕掛人 

ただしこの稼業

江戸職業づくしには載っていない

必殺シリーズ第一弾 主役は仕掛人・藤枝梅安

記念すべき「必殺」第一弾。

原作は池波正太郎の「仕掛人 藤枝梅安」

『ゴルゴ13』でお馴染みのさいとうたかをの漫画版でお馴染みだ。個人的にも大好きな作品である。

当時の時代劇としても異色のTVドラマで、この大ヒットが次回以降のシリーズ定着に繋がった。

必殺仕置人

のさばる悪をなんとする

天の裁きは待ってはおれぬ

この世の正義もあてにはならぬ

闇に裁いて仕置する

南無阿弥陀仏

『必殺の顔』中村主水 初登場!更に大人気キャラクター念仏の鉄も

藤田まこと演じる中村主水(なかむらもんど)が初登場。

放映当時はまさにサラリーマン残酷時代。表の顔はうだつのあがらない公務員、だが裏では頭の切れる凄腕剣士。その正体は闇に生きる裏稼業、その名は仕置人。

コミカルな光の面と、冷徹な闇の面の2面性を持つ、この中村主水のキャラクターは爆発的な人気を獲得し、今後『必殺の顔』として永く活躍していくことになる。

主役の「念仏の鉄」も山崎努の圧倒的な役作りで大人気を博した。

助け人走る

どこかで 誰かが 泣いている

誰が 助けてくれようか

この世は 人情紙風船

耳をすませた 奴は誰

泣き声目指して 走る影

この世は闇の 助け人

闇の助け人が世間を走る

『必殺仕置人殺人事件』の影響でアタマから「必殺」表記を外すことになってしまったが、シリーズとして継続された一作である。

闇の仕事として殺しを請け負うだけでなく、いろいろな仕事をする万事屋的な立ち位置という点で異色ではある。

前作で人気キャラクターとなった中村主水が1話だけがゲスト出演した。

暗闇仕留人

黒船このかた泣きの涙に捨て処なく、

江戸は均しく針地獄の様呈し居り候

尽きせぬ この世の恨み一切

如何様なりとも始末の儀、請け負い申し

万に一つもしくじり有るまじく候

但し、右の条々闇の稼業の定め書き

口外法度の仕留人

主水シリーズ第一弾

人気キャラクターだった中村主水を再登板。

時代は他の必殺シリーズとは違い、幕末という設定になっている。

必殺必中仕事屋稼業

に生きるは 下品にすぎる

に生きるは 切なすぎる

出世に生きるは くたびれる

とかくこの世は一天地六

命ぎりぎり 勝負をかける

仕事はよろず引き受けましょう

大小遠近男女は問わず

委細面談 

仕事屋稼業

博徒が仕事屋稼業へ その名も「知らぬ顔の半兵衛」

必殺シリーズの中でも傑作に数えられるとして名高い。

満を持して『必殺』の冠を復活させてのシリーズ。1作目の必殺仕掛人で梅安を演じた名優、緒形拳が演じる「知らぬ名の半兵衛」など魅力的なキャラクターが多く登場。

必殺仕置屋稼業

一筆啓上 

火の用心

今日(こんち)、日柄も良いようで

あなたのお命 もらいます

人のお命頂くからは

いずれ私も 地獄道

右手(めて)に刃を 握っていても

にわか仕込みの 南無阿弥陀仏

まずはこれまで

あらあらかしこ

主水シリーズ第2弾

中村主水が主役級として再登板。

最終回の「一筆啓上崩壊が見えた」は、必殺シリーズの中でも1,2を争う名最終回として名高い。

必殺仕業人

 あんた 

 この世をどう思う

どうってこたぁねえか…

あんたそれでも生きてんの?

この世の川を見てごらんな 

   石が流れて木の葉が沈む

いけねえなあ 

面白いかい

あんた 死んだふりはよそうぜ

やっぱり木の葉は

    ピラピラ流れて欲しいんだよ

石ころ

   じょぼんと沈んでもらいてえんだよ

おいあんた聞いてんの? 

聞いてんのかよ!!!

あらぁ

  もう死んでやがらぁ

はァ…… 

菜っ葉ばかり食ってやがったからなあ……

シリアスな展開が多い主水シリーズ第3弾

中村主水が続投。

シリアスな展開が多く、闇の稼業仕業人はあくまで仕事での関係、と割り切ったドライな色が濃い作品となった。中村主水も長い裏稼業生活により荒んでいくのが見て取れる。

中村は最終回で仕業人としてではなく、武士としての生きざまを貫く。だが、仲間を次々と喪ったことが、後の中村主水に暗い影を落とすことになる。

必殺からくり人

が降ったら傘をさす

    つらい話は胸をさす

 娘十八 をさす

     

    魔がさす 棹さす 将棋さす

    

          世間の人は指をさす

 

          許せぬ悪に  

     とどめさす

からくり人が行く

からくりで敵を殺すからくり一座。

1クール放映となった。このからくり人は続編も制作されることになった。

必殺からくり人 血風編

さよならだけが人生か

それなら今日(こんち)はなんなのさ

きのう勤皇 今日佐幕

きのうほんとで 今日はウソ

雨は降る降る 血の雨が

人の情けは 泥まみれ

あした天気になぁれ

からくり人の続編

必殺からくり人の続編となるのが本作。

この作品のあと、史上最高傑作の名高い新必殺仕置き人が放映される。

新必殺仕置人

のさばる悪をなんとする

天の裁きは待ってはおれぬ

この世の正義もあてにはならぬ

闇に裁いて仕置する

南無阿弥陀仏

必殺シリーズ最高傑作

前期必殺シリーズの集大成といわれる必殺シリーズ最高傑作。

中村主水、念仏の鉄の2大看板が素晴らしい。前作の必殺仕業人で仲間を失い、心身疲れて裏稼業から足を洗いたい中村主水だが、今回の仲間たちは仕業人のときのような殺伐とした関係ではなく、どこか明るく温かい。影がある中村と、豪快な鉄。

特に最終回の『解散無用』はまさに最高のラストで必見の出来栄えとなっており、ファンの間でも伝説の最終回として語り継がれている。

「そう…あんたの思った通りだよ諸岡さん」

シリーズの中では、必殺仕事人以外でパチンコ化もされているほど、非常に人気の高い作品である。

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