【遊戯王】世界大会で優勝したデッキまとめ17選

2009年:【旋風BF】

旋風BFが席巻

この年の頂点はBF(ブラックフェザー)

キーカードは『黒い旋風』。永続魔法で、召喚したBF以下の攻撃力を持つBFをサーチする。複数枚張れれば、膨大なアドバンテージを稼ぎながら戦うことが可能。このBFというデッキは、BF自身の地力の高さや安定性もさることながら、『ゴッドバードアタック』の存在からすべてのデッキと互角以上に戦うことが出来るという、まさに当時のトップメタデッキであり、世界大会でも順当にその強さを見せつけた格好である。

シンクロデッキでありながら、シンクロなしでも十二分に強力なデッキであり、メタビートのように戦うことも出来た。

闇デッキの切り札である『ダーク・アームド・ドラゴン』も問題なく採用されていた。

2010年:【マスドラガエル】

『イレカエル』でワンキル サイド後はシンクロデッキにスイッチする柔軟性で頂点に

極悪カードとして名高い『イレカエル』を用いた先攻1キルデッキ。

ループを絡めた無限特殊召喚コンボで、『マスドライバー』でガエルを射出しワンキルする。手札誘発も乏しい当時のカードプールではコンボが始動すると止めることも出来ず、非常に凶悪なワンキルデッキが世界大会に持ち込まれてしまったといえるだろう。

また、このデッキの秀逸な点は、サイド後の2戦目以降でシンクロデッキにスイッチ出来るように組まれているところだ。『マスドライバー』などをすべてチェンジし、『クイック・シンクロン』などのチューナーを投入することでガエルシンクロデッキとして戦うこともできる。これにより、相手のサイドデッキからのバーン対策カードのをすべて無意味なものにすることが出来る。銀の弾丸を無為にすることの意義は大きく、相手からしてみれば強制の2者択一を迫られているようなものだろう。

非常に合理にかなっているデッキと言える。

2011年:【代行天使】

安定感の高い天使族デッキ TGは採用されていなかった

【代行天使】が世界一に。

この時代の遊戯王は、日本ではTG(テックジーナス)を出張させた【TG代行天使】がトップメタとして君臨していたが、世界大会ではカードプールの違いで純正な代行天使が優勝した。

代行者のアドバンテージ獲得能力の高さと、大天使クリスティアによるロックが強力であった。マスター・ヒュペリオンの突破力の高さも光る。

また、『ダスト・シュート』が毎回のように後攻1ターン目で発動されていたのが印象深い。この大会での活躍等も決定打になったか、ダスト・シュートはこの後禁止にぶち込まれる。

2012年:【甲虫装機】

ムシキングがリアルに開幕

この年の世界大会の覇者は、誰もが予想した通りのデッキであった。

そのデッキとは【甲虫装機】。甲虫装機と名のついたモンスター同士がお互いを装備しあうことで効果を発揮するテーマデッキで、登場以来トップメタをひた走ってきた屈指のパワーを誇るデッキである。

ダンセルとホーネットのコンボ(通称ダンホネ)は最大で4枚のアドバンテージを得るという、当時の基準からすれば考えられないほど圧倒的なムーヴであった。このデッキの影響で『エフェクト・ヴェーラー』は3枚積み必須の手札誘発として盛んに使用された。それはこの世界大会でも同じで、ほぼすべてのデッキにヴェーラーが3積みされている。

このデッキはかなりヘイトが集まっていたことでも有名で、当時の環境を揶揄して「ムシキング」などと呼ばれていたりもしたが、なんとこの年の世界大会でもベスト4を甲虫装機が独占。

まさにムシキングとなってしまった。

2013年:【征竜】

(当時の)遊戯王史上類を見ない最強デッキが順当に優勝

この年の優勝は【征竜】

当時この征竜は遊戯王史上、類を見ないほどぶっちぎりで最強であり、このデッキ以外の人権はほとんど無いと言っても過言ではなかった。この世界大会のカードプールでも子征竜が問題なく使えたために、紛うことなきフルパワー征竜である。このデッキについては、こちらの記事に詳しいので参照されたい。

このデッキで2枚採用されていた『虚無空間』が非常に強力。

先攻で展開しきってからこのカードを使用することで、相手は後攻で何もできない。この時代は対征竜(ミラー)にメタをすべて振ってしまえばいいので、このカードの刺さりが非常によく、キラーカードともいえる抜群の効力を発揮した。

伝説のトリケライナー工藤が騒がれたのもこの年。

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