【デュエプレ】環境の歴史と変遷を解説!1弾から20弾まで【歴代環境デッキ・メタゲームまとめ】

第7弾「超新星爆誕」環境

ハイブリッド種族のデザイナーズデッキが登場

TCGでは、致命的なほど売り上げが低下したことで悪名高い「不死鳥編」となるのがこの弾。

メインパッケージとなるフェニックスとハイブリッド種族が実用に耐えうるレベルではなかったのが主な原因だったが、その反省を活かして、デュエプレではそれぞれ劇的な強化を得て登場…したのだが、やりすぎた感はある。

各種フェニックスはシンパシーを得たことで格段に召喚しやすくなり、カード間で屈強なシナジーを形成するデザイナーズデッキによって、環境がさらに高速化することになった。

また、この環境からランクマッチは「New Division」と「All Division」に分けられた。ただし、DMPB-01に収録されていないDMPP-01のカードで環境入りしていたカードは少なく、当時の環境では「New Division」は「All Division」と大きな差はない。

【アポロヌス・ドラゲリオン】コンボデッキにあるまじき速攻性と即死性

実質アンタッチャブル、メテオバーンでワールド・ブレイカーを撃ち放つ驚異のフェニックス

超新星アポロヌス・ドラゲリオン

なんといっても、この7弾環境の最大瞬間風速はこのフェニックスで決まりだろう。

優秀な進化元ドラゴンである『センチネル・ドラゴン』を手に入れ、『コッコ・ルピア』から最速5ターンでスパーク等の全タッパーをも貫通しダイレクトアタックを決めるこのデッキは、無対策だとどうしようもないほどの圧倒的速度と即死性を誇る。

手札を切らさず進化元を供給できる軽量ドラゴン。

選ばれると全ランデスする効果は実質的なアンタッチャブルであり、30000という超パワーも相まって、驚異的なエンドカードとして蛮勇を奮った。メテオバーンでワールドブレイカーを放つ際には攻撃宣言が終わっており、ホーリースパークなどの効果適用外なのである。横にアタッカーが並んでいればさらに万全で、現実的に有効な対策手段はSトリガーブロッカーであり、各種デッキにトリガーブロッカーや軽量ブロッカーが積まれるという事態を引き起こした。

流石に対策が進むにつれ落ち着いては来るのだが、リリース初日からこのデッキを握っての大連勝報告が各所で相次ぎ、環境初期における衝撃度は計り知れないといえる。

最強のデザイナーズデッキ【グレートメカオー】 驚異的な安定感

『装甲支援ガトリンガー』

強力なドローソースとしてメカオー軍団を支える

5つのハイブリッド種族のうち、特に強化を得てリリースされたのが【グレートメカオー】である。

他のデザイナーズデッキと比べると、明らかに飛びぬけて強い。メカオー同士のシナジーがとにかく強固であり、メカオーそれぞれの単体スペック、そして切り札となるフェニックスが極めて優秀。

精鋭揃いのメカオー軍団の中でも、『キャプテン・ミリオンパーツ』と『機動要塞ピラミリオン』

この2体は特に優秀。

ミリオンパーツやコロビナーのおかげで防御性能が高く、ガトリンガーによりリソース補充にも優れる。そしてピラミリオンによる進化元補充によって、5ターン目には安定して切り札である『超新星ヴィーナス・ラ・セイントマザー』『超新星マーキュリー・ギガブリザード』降臨を狙える。

ミリオンパーツは4マナということを考えると異常なほどハイスペックな単体性能。【アポロヌス・ドラゲリオン】デッキ対策のため、この時期はトリガーブロッカーを積んだデッキが多かったが、「メカオー以外はブロックできない」擬似アンブロッカブル効果により、メカオー以外のブロッカーをすべて貫通しリーサルを狙うことが出来た。ヴィーナス・ラ・セイントマザー+ミリオンパーツの組み合わせは攻守両面にわたって鉄壁な布陣である。

一度召喚に成功してしまえば、除去コントロール系統のデッキを強烈に否定する。

このカード1枚で勝負を決してしまうことも少なくない。

ミリオンパーツやガトリンガー、2種のフェニックスの存在で柔軟な回答札を用意できることから、デッキとしての完成度は非常に高い。青白の2色ということもあり、色事故も少なく安定感が高いのもこのデッキの特徴であろう。どのデッキ相手にも五分以上の戦いを期待でき、苦手とするデッキが存在しないのが最大の強みである。

ゲートサファイア登場 ブリザード、ツヴァイランサーも引き続き活躍する超高速環境に

『インフェルノ・ゲート』が実装されたことで、往年のTCGのようなゲートサファイアコンボが可能になった。

『ロスト・チャージャー』もあるので、新たなデッキの柱となったといえる。【緑抜き4C天門】や、【除去サファイア】などで軸となるコンボとして搭載されることになった。チャージャーから繋いで最速でサファイアを召喚できれば、対応できるデッキは多くはないだろう。

また、ドラゲリオンの進化元やメカオーをまとめて焼ける『炎槍と水剣の裁き』はコントロールに積極的に採用されている。このカードも先行チャージャーから繋げば、最速フェニックス着地前に盤面を更地にしたうえで、自分はアドバンテージを得るという最高の展開に繋げることが出来る可能性がある。しかし、相手の先行ブン回り展開は間に合わない場合が多く、とにかく5ターン前後が分水嶺になる、極端な高速環境になっている。

【ドラゲリオン】や【メカオー】等、フェニックスの進化元を全て薙ぎ払うコントロールの必殺スペルとして活躍した。

コントロール側は全体除去が間に合うか、フェニックス側は最速フェニックスが間に合うか、といった具合であり、環境の高速化が如実に表れているといえるだろう。『コッコ・ルピア』などのキーカードを早期に焼ける『ファントム・バイツ』や『魂と記憶の盾』等の軽量除去は引き続き盛んに使用されている。

前環境から引き続き、【青単ツヴァイランサー】【白緑ブリザード】も環境で活躍。ブリザードは『ソーラー・コミューン』を獲得し、軽量タップキルで苦手とするツヴァイに対抗する術を得た。上振れの幅が小さいため上位の理不尽フェニックスデッキには分が悪い場面も多いが、自慢のリソース獲得能力により、やはりコントロールにはめっぽう強い。

ツヴァイランサーは相変わらずで、上振れた時の爆発力はどのデッキも及ばないので、持ち前のデッキパワーで轢き殺していくだけである。

7弾環境総括:環境が極端に高速化したインフレ環境

7弾は、とにかく極端にゲームスピードのインフレが進んだ環境であった。

上記にも書いたが、フェニックスが最速で着地する5ターン目が分水嶺であり、速攻であれば5ターン前後までに決着をつける必要性があったし、フェニックス側もひとたびフェニックスを出す機会を逸すればコントロールされ、コントロール側も一度フェニックスが着地すればほぼゲームエンドだったので、とにかくデッキ構築力と運、そして先攻・後攻かが大きくデュエルに影響した。

ツヴァイランサーなど、スピードに特化させたデッキしか生き残ることが出来ていない。各種フェニックスに効果が薄い『デーモン・ハンド』が大きく採用率を落とすなど、防御札も大きく変更を強いられた。

ここまでデュエルスピードが速まったのは異常事態であったのか、次の弾で運営は是正に動くことになる。

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