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【遊戯王 環境】歴代環境 最強トップデッキまとめ!1期~10期までの環境の変遷(2017/12/17更新)

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更新履歴 

※2017/11/18更新・・・【真竜】【SPYRAL】追加

※2017/12/17更新・・・【EM竜剣士】追加

 

遊戯王は盛者必衰のゲーム。

何故かと言えば、リミットレギュレーションによって禁止・制限カードが設けられているから。

 

強すぎるカードは厳しく規制されて、よしんば規制緩和されてもカードプールの増加により既に過去のカード扱いされることもしばしば。

今回は、遊戯王のこれまでの環境(1~10期)で、それぞれトーナメントシーンで活躍したトップメタデッキをまとめる。

 

 

 

1期(1999~2000)

【エクゾディア】は回避不能。ジャンケンで勝ったほうがデュエルにも勝利すると謳われたほどの凄まじい先行1ターンキル確率はどうしようもあるまい。

【エクゾディア】

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高速ドロー&サーチで『封印されしエクゾディア』を揃え即殺

遊戯王黎明期、今のようなルールも全く整備されておらず、高い攻撃力で敵を殴り切ったほうが勝ちという最もスタンダードな時代であったとともに、5枚のパーツを揃えれば無条件で勝利することの出来る『封印されしエクゾディア』を高速で揃えることに特化したデッキが最恐デッキとして君臨。

なにせ、今のように制限カードの概念もなく、各エクゾディアパーツを3枚ずつフル投入できたうえ、『強欲な壺』『天使の施し』などの超高性能のドローカードの存在、エラッタ前の『クリッター』『黒き森のウィッチ』の強力無比なサーチ(当時はフィールドだけでなくどこからでも墓地にさえ送られれば効果が発動できた)で現在とはくらべものにならないほど素早くエクゾディアによる特殊勝利を達成できた。

異常なほどの高確率でエクゾディアが揃う、ゲームの体を為していない理不尽すぎるデッキである。 

 

☆キーカード

『封印されしエクゾディア』

現在も活躍するソリティアデッキの代名詞。

『クリッター』、『黒き森のウィッチ』

汎用性の高すぎるサーチ効果を持つ。エクゾディアパーツをピンポイントでサーチする。

『強欲な壺』、『天使の施し』

最高のドローカード。

 

※関連記事:こちらの記事も併せてお読みください。

www.tettunn.com

 

 

2期(2000~2002)

単体でも極めて強力なカードが立て続けに登場し、環境を支配。特にハンデスカードは余りにも極悪であり、フィニッシャーの八咫烏は更にそれを冗長させた。

 

※関連記事

www.tettunn.com

【スタンダード・ビートダウン】

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強力なカードを詰め込めるだけ詰め込んだシンプルなデッキ

『キラートマト』、高攻撃力の『ブラッド・ヴォルス』など優秀なリクルーター・アタッカーをそろえ、フィニッシャーとして『デビル・フランケン』などを据えた、シンプルながら非常に強力なスタンダードタイプのデッキ。

現在では禁止カードである反則的強さのカードがふんだんに詰め込まれており、それらは単体性能が極めて高いためどのタイミングで引いても一発逆転すら狙えるような汎用性が最大のウリ。相手の凶悪なトラップを一方的に潰せる『人造人間-サイコショッカー-』は採用率トップにまで上り詰めた。

ハンデス三種の神器は先行絶対有利を不動のものとしたし、『八咫烏』はデュエルを終焉に導く遊戯王史上最悪の極悪カードだった。

 

☆キーカード

『ブラッド・ヴォルス』、『ヂェミナイ・エルフ』

そのまま通常召喚できるモンスターの中では1900という最高攻撃力を誇る。当時のデッキではほとんどすべてのデッキで採用されていた

『人造人間-サイコショッカー-』

高攻撃力に加え、相手の罠を封殺するという強力な効果で一時代を築く。

 

【八咫ロック】

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八咫烏(ヤタガラス)が希望を奪う

豊富なハンデスカードで相手の手札を破壊し、ドローロック効果を持つ八咫烏で相手に何もさせずに勝つ極悪デッキ。

八咫烏が禁止になるまで活躍した。

 

☆キーカード

『八咫烏』

遊戯王史上最悪レベルのパワーカード。後述のハンデスカードと組み合わせることで相手を完全封殺できた。

『押収』、『強引な番兵』、『いたずら好きな双子悪魔』

ハンデス3種の神器と呼ばれる超凶悪なハンデスカード。手軽に使えて、相手の手札をズタズタにする。

 

3期(2002~2004)

『カオス』の襲来、開発が進んだ凶悪極まりない1ターンキルデッキ、相変わらず猛威を振るうハンデスと八咫烏…と、遊戯王の中でも暗黒期に数えられる期間である。

【カオス】

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暗黒時代到来 カオスの脅威

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『混沌帝龍(カオスエンペラードラゴン)-終焉の使者-』、『カオス・ソルジャー-開闢の使者-』の登場とともに環境を席巻。『カオス』と呼ばれるこの二枚のカードは、光属性と闇属性を墓地から除外するという緩すぎる召喚条件とは裏腹に、あまりにも強力過ぎるモンスター効果で環境を光と闇に染め上げた。

更に、終焉の使者とクリッターのコンボで八咫烏を手札に加えるという、文字通りデュエルを終わらせる攻撃性能が凶悪さに拍車をかけた。まさしく終焉に導く暗黒の使者である。

 

☆キーカード

『混沌帝龍(カオスエンペラードラゴン)-終焉の使者-』

3000という高攻撃力もさることながら、凶悪なリセット効果を内蔵するまさしく終焉に相応しい最強のエンドカード。流石にオーバースペックすぎるカードだったため、すぐに制限、禁止化が為される。少し前までは禁止カード筆頭モンスターであった。現在ではエラッタされ禁止解除がなされている。

『カオス・ソルジャー-開闢の使者-』

万能除去に加え、敵に2回攻撃することのできる3000攻撃力。圧倒的な攻撃力で環境を席巻した。非常に人気が高いカードでもある。現在ではエラッタなしで制限解除となっているためそのパワーを存分に発揮できるが、このパワーカードですら滅多に使われなくなるほどに現在の環境はインフレ化が進んでしまった。

『第六感』

最強のドロー&墓地肥やしカード。5か6の賽の目が出れば負けは必至である。

『魔導戦士ブレイカー』、『異次元の女戦士』

優秀な光&闇モンスターが多く投入された。

 

 

【サイエンカタパ】

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高すぎる1ターンキル率で環境席巻

3期中盤以降、『カオス』召喚すら許さぬ高スピードで1ターンキルを目指すデッキがこの時代に多く開発されたが、この【サイエンカタパ】は最たるものである。

『魔導サイエンティスト』は単体でも極めて強力なパワーカードだが、『カタパルトタートル』と組み合わせることでいとも簡単に先行1ターンキルを達成できた。その確率は歴代のソリティア系デッキの中で最も高いと言われるほどである。

1ターンキルを達成できずとも魔導サイエンティストの攻撃性能は凄まじいものであるし、減ったライフを一瞬で削り切るカタパルトタートルが中盤以降に召喚されるだけでもゲームが終わりかねないので、バーンデッキの恐怖を世に知らしめたデッキでもあった。

 

☆キーカード

『魔導サイエンティスト』

1キル用コンボパーツかつこのデッキのキーカードでありながら、単体での性能も極めて強力であるという恐るべき汎用性のカード。

『カタパルトタートル』

モンスターを射出するバーンカード。専ら『名推理』や『モンスターゲート』などでも特殊召喚された。

 

【現世と冥界の逆転】

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自分のターンが回ってくると同時に負けるという理不尽さ

『処刑人ーマキュラ』を墓地に叩き込んだのち、自分の墓地のカードを15枚以上肥やしたあと『現世と冥界の逆転』を手札から発動。相手はドローフェイズにデッキデスでドローできずに敗北という理不尽極まりないデッキ。

『現世と冥界の逆転』のパワーが際立つ。この頃は、このようなデッキ破壊系のデッキも流行しており、特に相手に嫌われたと言っていいだろう。

 

☆キーカード

『現世と冥界の逆転』

緩い発動条件で相手のデッキと墓地を入れ替える。先行1ターン目で発動できれば当然相手のデッキは0枚となり勝利が確定する。

 

4期(2004~2006)

これまでの超強力カードが次々と禁止カード化され、環境に沈静化が図られた。凶悪な1ターンキル系のデッキは鳴りを潜め、純粋なビートダウン系のデッキが活躍し始める環境が整備されたと言っていいだろう。

【変異カオス】

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カオス全盛

『サイバー・ドラゴン』『死霊騎士デスカリバー・ナイト』などの優秀なモンスターの登場によって、更に光属性と闇属性が充実。

『終焉の使者』禁止化によって【カオス】全盛ほどの凶悪さは無いが、『開闢の使者』をフィニッシャーに据え、光・闇属性の優秀なアタッカーでビートダウン、更に『サウザンド・アイズ・サクリファイス』を『突然変異』で召喚するなど、優秀なコンボエンジンを多く搭載し他デッキを圧倒。『突然変異』の存在によって『スケープ・ゴート』が攻防一体のカードと化した。

 

☆キーカード

『突然変異』

弱小モンスターも強力な融合モンスターに変換できる凄まじい攻撃性能を誇るカード。

 このカードの存在によって、『スケープ・ゴート』が攻防一体のカードと化した。羊トークンが最強の融合モンスター『サウザンド・アイズ・サクリファイス』に変異するのは脅威的である。更に、開闢の使者を『サイバー・ツイン・ドラゴン』などに変換させるなど、用途は多岐に渡る。

『サウザンド・アイズ・サクリファイス』

相手の攻撃をシャットアウトし、敵モンスターを除去することの出来る強力な融合モンスター。『月読命』とのコンボで毎ターン相手モンスターを一方的に除去できる超凶悪な性能と化す。

『スケープ・ゴート』

突然変異させることで『サウザンド・アイズ・サクリファイス』となる。 防御カードとしても優秀の一言で、単体でもコンボでも大活躍の強力な汎用カード。

『阿修羅(アスラ)』

光属性であり、スケープ・ゴートの羊トークンを壊滅させる攻撃性能を持つ。

『サイバー・ドラゴン』

革新的な特殊召喚能力を持つ優秀なアタッカー。しかも光属性である。

『月読命』

光属性。サウザンド・アイズ・サクリファイスとの強力コンボもさることながら、相手盤面の切り崩しまで1枚でやってのける優秀カード。

 

 

【カオス】

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カオスは死せず!

カオス・ソルジャー禁止化によって、完全下位互換と見られていた『カオス・ソーサラー』が注目される。光と闇のビートダウンデッキと化した【カオス】は最後の輝きを見せる。

 

☆キーカード

『カオス・ソーサラー』

終焉、開闢と比べれば下位互換としか言いようがないが、それでも容易な召喚条件、強力な効果で環境をリード。

 

5期(2006~2008)

『カオス・ソーサラー』の禁止化によって【カオス】の時代は終わりを告げ、様々なデッキが鎬を削る、群雄割拠の時代に突入していくのであった。

【サイカリエアゴーズ】

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安定性と爆発力を兼ね備えたスタンダードデッキ

『冥府の使者ゴーズ』『E・HEROエアーマン』『サイバー・ドラゴン』『死霊の騎士デスカリバーナイト』、それぞれの名を冠したデッキ。これら単体でも強力なモンスターでビートダウンを行っていく。

 

☆キーカード

『 冥府の使者ゴーズ』

ビートダウン全盛の時代の中で、攻防一体の強力カードとして大活躍。切り返しの一手にも、相手の攻撃を躊躇させる心理的アドバンテージにも繋がり、環境を一変させたほどの重要カードとなった。

『E・HEROエアーマン』

エアーマンでエアーマンをサーチできるので、このカードはどんなデッキにも3枚詰むだけで活躍が見込めた。魔法罠を破壊する効果も有能。

『サイバー・ドラゴン』

引き続きビートダウンデッキの顔とも呼べるべき大活躍。

『死霊の騎士デスカリバー・ナイト』

優秀な効果、高い攻撃力で場を支配。

 

【光と闇の竜+ディスク・ガイ(デステニー・ライダー)】

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すべてを封じる光と闇の竜(ライトアンドダークネスドラゴン)

『光と闇の竜』をフィニッシャーに据え、『D-HEROディスクガイ』で手札を整えつつ光と闇の竜召喚を待つ。光と闇の竜が破壊されたときの効果でにディスクガイを蘇生させることで2ドローすることができ、更にアドバンテージを稼げるためシナジーは抜群だった。

優秀なデステニーヒーローサポートカードを無理なく投入でき、特殊召喚出来ない最上級モンスターをフィニッシャーに据えながらも、安定性の高さが大きな魅力。

 

☆キーカード

『光と闇の竜』

すべてを無効にする竜。黄泉ガエルなどの明確な弱点もあったが、破壊されたあともディスクガイを蘇生させることでリカバリーが効いた。

『D-HERO ディスクガイ』

墓地から蘇生するだけで2ドロー出来るとんでもないモンスター。 現在禁止だが、エラッタでもされない限り未来永劫解除されることは無いだろう。

『デステニー・ドロー』

ディスクガイを手札から墓地に捨てることができるため、単なる手札交換以上の意味を持つ。

 

【除去ガジェット】

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アドバンテージの塊!

召喚すると後続をサーチできるガジェットで戦線を維持し、相手のモンスターは豊富な除去カードで倒す。アドバンテージ差で圧倒するデッキである。なにせ、こちらのガジェットモンスターは倒されても枚数的な損失は無い。高速デッキには弱いが、この時代はビートダウンが主な時代なのだ。

しかしながら、このデッキは後にエクシーズ召喚という大きな武器を得て長きに渡って活躍することになるのである。

 

☆キーカード

『レッド・ガジェット』、『グリーン・ガジェット』、『イエロー・ガジェット』

各種ガジェットカード。お互いをサーチし合う相互サーチの関係にあるため、モンスターを切らさず戦うことが出来るのである。

『地砕き』、『地割れ』、『次元幽閉』

スタンダードな除去。

 

6期(2008~2010)

シンクロ召喚の導入により、一気に環境が高速化。『ライトロード』などのデザイナーズデッキも活躍し始めた。しかし、あまりにも環境が高速化したため、従来のデッキではまるで歯が立たなくなるほど環境がインフレ化が始まってしまったのであった。シンクロ召喚は画期的なシステムであったが、スタンダードタイプのデッキを駆逐してしまう原因となってしまった。

【レスキューシンクロ】

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この愛くるしいイラストのマイナーカードが、シンクロ召喚の実装によって凶悪なカードに変貌するとは誰が想像できたであろうか?

現在はエラッタ済だが、エラッタ前はターン制限も無く、リクルートしたモンスターの効果も無効化されていなかった。このカード1枚から『ゴヨウ・ガーディアン』や『氷結界の龍ブリューナク』が召喚されるのはもはや鉄板であり、『早すぎた埋葬』を『アームズ・ホール』で使いまわすことで1ターンキルも容易だった。『ダーク・アームド・ドラゴン』という強力なフィニッシャーもおり、従来のビートダウンデッキとは一線を画す別次元の強さを見せつけ、シンクロ召喚の強力さを世に知らしめたデッキとなった。

 

☆キーカード

『レスキューキャット』

このカード1枚からレベル4~6シンクロモンスターを特殊召喚できるため、一気に環境を席巻。 出た当初は無名カードだったのに、禁止カードにもなった。異例すぎる大出世を果たしたカードであるといえよう。

『氷結界の龍ブリューナク』

エラッタ前は数多くのループコンボが存在していたほどの強力効果を内蔵していた。

『ゴヨウ・ガーディアン』

高攻撃力と優秀過ぎる効果で環境を制圧。ゴヨウ・ラインと呼ばれる、攻撃力2800以下のモンスターは評価が下がる風潮を作った。

『Xセイバー・エアベルン』

獣族レベル3チューナーであり、レスキューキャットから登場する。非常に有用かつ実用的なハンデス効果も持つ。シンクロをせずともレスキューキャットからこのモンスターが2体リクルートされ、両方のダイレクトアタックを通せば絶大なアドバンテージを得ることが出来る。

 

【シンクロアンデット】

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無慈悲な高速ダーク・シンクロと『ダーク・ダイブ・ボンバー』

アンデットチューナー『ゾンビキャリア』の登場により、アンデット族の天下が始まる。シンクロ召喚は素材が墓地に送られる都合上、再利用が効きやすい。そのため、元より墓地で真価を発揮するアンデットの独壇場と化した。シンクロ召喚は能動的に場のモンスターを墓地へ送ることが出来るため、アンデットモンスターとの相性が抜群だったのである。

更に同時期に登場した『ダーク・ダイブ・ボンバー』は、驚異のバーン性能でワンターンキルを極めて容易なものとさせた。その強さは、大会使用者の8割以上がこのデッキで占められていたほどである。遊戯王暗黒期の1つに数えられるほどのデッキであった。

 

☆キーカード

『ゾンビキャリア』

アンデッド族のチューナーというだけで強力なのに、自己蘇生効果を内蔵しているため死角が無かった。

『ゴブリンゾンビ』

シンクロ素材になっても効果を発動できるため、ブリューナクで墓地に能動的に捨てるアンデッドを手札に加えることができた。

『D-HERO ディアボリックガイ』

簡単ににレベル6シンクロ素材を場に用意できる。

『ダーク・アームド・ドラゴン』

闇デッキ最強の切り札。

『緊急テレポート』

優秀なサイキックチューナーをデッキから呼び出す。汎用性の高い速攻魔法であり、専らダーク・ダイブ・ボンバーを呼び出すのに使われていた。

『ダーク・ダイブ・ボンバー』

史上最悪のシンクロモンスター。現在ではエラッタされ禁止解除されているが、当時はダーク・ダイブ・ボンバーの召喚を許す=デュエル終了という認識であった。エクストラモンスターという都合上、汎用チューナーを入れればどんなデッキでもお手軽バーンデッキと化してしまう凶悪な性能が問題視された。

 

【BF】

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驚異的な柔軟性!最良の強さ

BF(ブラックフェザー)は、かなり長期に渡って環境の第一線で戦い抜いたデッキである。その強さの秘密は、どんなデッキとも互角以上に渡り合える地力の高さ・丸さであるといえよう。

アドバンテージ獲得能力に長け、最大の武器である『ゴッドバードアタック』の存在から、苦手らしいデッキが殆ど存在しないのである。単体で優秀な効果を持つモンスターが多く、それ1枚で戦況を覆せるカードが多いのも魅力。展開力にも優れ、1ターンキルも可能。多くのトッププレイヤーに長く愛されたデッキと言えるだろう。

 

☆キーカード

『BF-疾風のゲイル』

チューナーであり、単体で2800までのモンスターを処理できる優秀過ぎる効果、更に自身を特殊召喚可能と非の打ちどころがない。

『BF-蒼炎のシュラ』

リクルート効果を持つ優秀なアタッカー。当時、BFを相手取る際はシュラに破壊されるリスクを伴うため、うかつにモンスターを場に出せなかった。

 『BF-月影のカルート』

BFモンスターを強化する効果を持ち、シュラとの相性は抜群であった。BFの汎用性の高さを支える屋台骨。

『BF-極北のブリザード』

一枚からシンクロ召喚が可能。単純にモンスターを増やすというアドバンテージ獲得にもなり、ゴッドバードアタックを発動することで1:2交換するという運用も多く見られた。

『黒い旋風』

BF最強のメインエンジン。脅威的なアドバンテージカードとして君臨。

『ゴッドバードアタック』

最高の除去として必須カードとなった。ゴッドバードアタックを上手く扱えるか否かが、BF使いとしての分水嶺であった。

 

7期(2010~2012)

シンクロ召喚による環境の高速化は更に加速。

だが、近年稀に見るほどの群雄割拠の様相を呈した時代でもある。

更に、途中からエクシーズ召喚システムが登場。デュエルは更なる多様性の時代に突入する。

【BF】

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対応力の高さが光る

前環境デッキが軒並み規制で沈んだのに対し、BFは引き続き続投。メタビート寄りに構築を寄せ、やはり『ゴッドバードアタック』の存在がどのデッキに対しても対等以上に戦える対応力の高さを可能にしたのだ。毎回のように規制を食らっても環境に併せて投入するカードを取捨選択し、生き残るその地力の高さには感嘆せざるを得ない。

その汎用性の高さがトップメタたる証なのであろう。

 

☆キーカード

『強欲で謙虚な壺』

黒い旋風などの強力カードの規制は免れなかったものの、新規サーチカードで補った。メタ寄りとなったBFには必須となったカードである。

『王宮の弾圧』

特殊召喚メタで制圧。

 

【六武衆】

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他を圧倒する制圧力!

マイナーデッキに過ぎなかった【六武衆】が、『真六武衆』のリリースで超強化を果たす。

海外からやってきた『六武の門』のカードパワーで瞬く間に環境トップデッキに君臨する。恐ろしいほどの展開力がウリで、回り始めれば手が付けられない凶悪なアドバンテージ獲得能力を誇る。瞬間的な殺傷能力と魔法・罠に対する制圧能力は7期のデッキ群の中でも最強であろう。先行で大量展開し真シエンによる魔法罠制圧に加え、『神の警告』などの優秀な罠カードを積むことで相手の切り返しを封じ、自分のターンが回ってきたらそのままワンショットする戦術が流行。

今思えば、現在の環境まで続く先行制圧からの返しでワンキルというデッキタイプの流行は、このデッキから始まったとも思える。

 

☆キーカード

『六武の門』

六武最大のパワーカード。サーチを連発し、ワンキルまで持っていく。複数枚展開されると手の付けようがない。

『真六武衆-シエン』

強力な制圧モンスターであり、六武衆のフィニッシャー。このデッキでは六武衆のシンクロモンスターであるというだけでアドバンテージなのに、単純ながら強力な無効効果持ち。複数体並べば突破は容易ではない。

『真六武衆-カゲキ』、『六武衆の影武者』

カゲキから影武者を特殊召喚し一気にシエンへと繋げる。

『紫煙の狼煙』

安定化に貢献するサーチカード。

 

【デブリダンディ】

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シンクロ召喚の完成形

シンクロ召喚を突き詰めていった結果完成したハイブリッド型デッキ。主に植物族をメインに据えた構築となりながらも、豊富な墓地肥やしと単体性能の高いモンスターでシンクロ召喚を狙う。『デブリ・ドゴン』『ダンディ・ライオン』を使いまわし、生成された綿毛トークンを利用し更なる連続シンクロを狙っていく。最も流行したシンクロ召喚系デッキの1つだ。様々なカードを投入できる柔軟さが魅力でもある。

シンクロ全盛の時代における、スタンダードタイプのデッキといえるだろう。

 

☆キーカード

『デブリ・ドラゴン』、『ダンディライオン』

様々なシンクロ・コンボの起点となる重要カード。

『グロ―アップ・バルブ』、『スポーア』

自己再生能力を持つ植物族チューナー。デメリットも無しで蘇生できるため汎用性は極めて高い。

『氷結界の龍トリシューラ』

シンクロデッキの切り札。アドバンテージを徹底的に奪う

 

【ジャンクドッペル】

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シンクロここに極まれり

『ジャンク・シンクロン』でレベル1チューナーを蘇生し、『ドッペル・ウォリアー』を手札から特殊召喚することで『TGハイパー・ライブラリアン』をシンクロ、更にドッペルトークンと蘇生したレベル1チューナーで『フォーミュラ・シンクロン』を特殊召喚し2ドローするというコンボを起点にしたデッキ。

柔軟な対応力と高次元の展開力からシンクロデッキの到達点として君臨した。莫大なアドバンテージ獲得能力を誇り、今なおシンクロデッキの代表格として真っ先に名が挙がるデッキである。

 

☆キーカード

『ジャンク・シンクロン』、『ドッペル・ウォリアー』

基本コンボのカード。両方を『増援』サーチ先として共存できるというシナジーも見込める。

『TG-ハイパー・ライブラリアン』

シンクロ特化デッキをソリティア化させた元凶。まず何よりもこのカードの召喚を目指していくことになる。

『シューティング・クェーサー・ドラゴン』

最強のシンクロモンスターであり、最高のフィニッシャー。このデッキならばアドバンテージを獲得しながら特殊召喚することも容易である。

 

【甲虫装機(インゼクター)】

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高次元で除去と大量展開を両立

「遊戯王はムシキング」とまで叫ばれたほど、使用者が非常に多かったデッキ。

圧倒的な速度でアドバンテージを稼ぎ出すかつてないタイプのデッキで、ワンターンキルも平常的に行う。エフェクト・ヴェーラーなどのモンスター効果無効カードが環境において必須となった元凶。このデッキの流行によって攻撃反応タイプの罠の信頼度が軒並み下がった。

 

☆キーカード

『甲虫装機ダンセル』、『甲虫装機センチピード』、『甲虫装機ホーネット』、『甲虫装機グルフ』

甲虫装機のメインモンスター。ホーネットで敵の場を壊滅させ、グルフでエクシーズ召喚を行う。ダンセルにホーネットを装備する過程でコンボが完結しているほどの破壊力を誇り、既存の罠型デッキなどは恐怖のどん底に叩き落された。

 

【TG代行天使】

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瞬間的な殺傷力で頂点を掴む

甲虫装機に対抗する形で開発されたデッキ。TGを絡めたワンターンキルを前提とした動きが可能で、『マスター・ヒュペリオン』の対応能力の高さが光る。

TGによる戦線の維持、神秘の代行者アース、ヴィーナスなど単体でアドバンテージを稼ぎ出すカードが多く採用されており、必要最低枚数からライフを削り切る動きが可能となっている。

7期終盤における環境の覇者。主だったシンクロデッキが規制され、中速型のデッキが流行する中、罠やモンスターを乗り越えてワンキルを達成できる動きが可能なこのデッキは、当時の環境にマッチしていたといえるだろう。

 

☆キーカード

『神秘の代行者アース』、『創造の代行者ヴィーナス』

エクシーズ召喚の登場により汎用性を増したヴィーナスが攻撃の起点となる。それをサーチできるアースも重要。

『TG-ストライカー』、『Tg-ワーウルフ』

出張性能が評価されたTGの2枚。召喚権を使わずにシンクロ召喚・エクシーズ召喚の素材を供給できるうえ、相互サーチにより戦線の維持も容易と非常に優秀。

『マスター・ヒュペリオン』

このデッキの切り札。緩い召喚条件と強力な効果を持つ。

 

 

8期(2012~2014)

シンクロ召喚の規制により、シンクロデッキが大きく衰退した。時代はエクシーズ召喚が主役へと移り変わる。

この時代も序盤は多くのデッキが鎬を削る群雄割拠の様相を呈していたのだが、ハイパワーカード『魔導書の審判』を得た【魔導】と、これまでのデッキと一線を画す強さを誇った【征竜】が登場したことにより状況は一変。文字通り次元の違う強さで他のデッキを軒並み駆逐し、完全に環境が二極化。半年後に各キーパーツが規制されるまで、「征竜魔導時代」と呼ばれる暗黒期となってしまった。

8期は、【魔導】【征竜】によるイメージがあまりにも強烈すぎるため、この2つのデッキを紹介するにとどめる。

 

【魔導】

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『魔導書の審判』の超パワーで環境を席巻

それまでファンデッキに過ぎなかった【魔導】だったが、『魔導書の審判』を得たことによって極悪デッキとして生まれ変わった。

審判から生み出される圧倒的なアドバンテージの暴力によって、同じく別次元の展開力を誇る【征竜】以外は殆ど対抗する術が無かったのである。その征竜でさえも、審判から『霊滅術士カイクウ』や『昇霊術士ジョウゲン』を召喚することによって完封にまで持って行けた。何よりも凄まじかったのはその安定性である。魔導はその性質上、魔導書をサーチ&サルベージすることに長けており、『バテル』や『グリモの魔導書』によって審判をサーチできるため、よほどのことが無い限り1ターン目で『魔導書の審判』を安定して発動できた。

あとは2ターン目以降も審判でサーチしたグリモの魔導書などで、2枚目の審判をサーチすればいいだけなのである。

 

☆キーカード

『魔導書の審判』

魔導書の審判というデッキ名に変えろ、と叫びたいくらい暴力的なアドバンテージ獲得能力を持ったカードである。速攻魔法という汎用性に加え、相互サーチカードも豊富で発動も容易。相手取るデッキは、サーチを制限する『ドロール&ロックバード』や根こそぎ魔法カードを破壊する『闇のデッキ破壊ウイルス』を先行に発動するなど限られた対策方法を実践するしかなかった。

リリースされて次の改定で早くも禁止カードに。審判1枚を失った魔導が瞬く間に環境から駆逐されたほど、その影響力は大きかった。

 

【征竜】

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四征竜の圧倒的パワーでシェアNo.1を誇る

遊戯王史の中でも屈指のパワーを誇るデッキで、遊戯王最強デッキを議論する際にしばしばこのデッキの名が上ることも多い。

四征竜と呼ばれる火・水・風・地のそれぞれ4つのエレメントに分かれた最上級ドラゴンがメインモンスターとなるのだが、各々が相互補完の関係にある抜群のシナジーを持っており、アドバンテージ損失無しで最上級モンスターが飛んでくるのは驚異の一言である。征竜をシンクロ・エクシーズモンスターに変換することで、唯一のデメリットをも完全に打ち消している。

だが、真に恐ろしいのは子征竜と呼ばれる小粒のモンスター群である。デッキから征竜を呼び、素材として墓地に送られた親征竜はまた効果を発動してアドバンテージを稼ぐ。全盛期には、シンクロ・エクシーズモンスターを複数展開後、『幻獣機トラゴサック』をエクシーズ召喚し、生成されるトークンをリリースして『光と闇の竜』を召喚し制圧する戦術が完成した。豊富過ぎるドラゴン族サポートカードの恩恵をフル活用できたのもこのデッキの更に強大なものとしていた。

 

☆キーカード

『焔征竜-ブラスター』『巌征竜-レドックス』『嵐征竜-テンペスト』『瀑征竜-タイダル』

四征竜と呼ばれるハイパワーカード。各種メタカードへの対応力の高さも汎用性の高さに拍車をかけた。

『炎征竜-バーナー』『地征竜-リアクタン』『風征竜-ライトニング』『水征竜-ストリーム』

子征竜。最上級征竜の持つ制約をすり抜けてリクルートさせることができるため、展開力を大幅に向上させている。全てが史上最速で禁止カード化処置が為された。

『竜の渓谷』、『竜の霊廟』、『超再生能力』

強力なドラゴンサポートカード群。実質的に墓地も手札として扱えるため、ドラゴンを直接墓地に叩き込めるカードはパワーカードでしかなかった。特に『超再生能力』は異常なハンドアドバンテージをもたらし、全盛期の征竜をオーバーパワー化させた。明らかにオーバーキル要素でしかなかったが、暴力的なアドバンテージの殴り合いになりがちなミラーマッチにおいては、「決まったら勝ち」要素は必要である。

『封印の黄金櫃』

実質的な征竜サーチカードとして機能していた。更に2ターン後に選択した征竜も手札に加わるため、群を抜いた性能を誇るサーチカードと化した。

『光と闇の竜』、『幻獣機トラゴサック』、『No.11ビッグ・アイ』

『エクリプス・ワイバーン』で光と闇の竜をサーチし、トラゴサックのトークンをリリースして召喚するプレイングが流行。トラゴサックは攻防一体のエクシーズモンスター、ビッグ・アイは切り返しにおける最高クラスのモンスターとなった

 

9期(2014~2017)

先行1ドロー廃止などのマスタールール3が施行される。しかし相変わらず先行有利に変わりはなく、強力な効果を持つ特殊召喚モンスターで制圧するのがどのデッキでもお決まりのパターンである。後攻は妨害札を持たなければそれを止めることができず、尚のこと手札誘発系のカードををデッキに投入せざるを得ない状況になる。

9期は、アドバンテージの概念が崩壊するような異常なインフレが起こった。そんな中で新システムの『ペンデュラム召喚』が強化され、その結果どのデッキも更なる高速化の道を歩むことになる。また、相手ターン中に相手カードに触れる置物モンスターが急増。先行で大量展開し相手になにもさせずに勝つというのがこの時代のセオリーであった。

特に『EMEm』と呼ばれるペンデュラムデッキは、その異常な強さから完全なる環境1強デッキとして君臨し、暗黒時代と呼ばれた。

 

【シャドール】

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アドバンテージ獲得の鬼 優秀な融合シャドールモンスターで制圧

9期の最初に環境トップに立った。墓地に送られると効果を発動する『シャドール』をデッキ融合によって墓地に送り、アドバンテージを得るのが基本戦術。各種シャドールの優秀な効果から柔軟性が高く展開力にも優れるが、やれることが多い分プレイング難易度は高い。各属性と相性が良いため、【カオス】なども問題なく取り入れることができ、汎用性が高い。

 

☆キーカード

『影依融合(シャドール・フュージョン)』

相手にエクストラモンスターが存在する場合、デッキのモンスターを融合素材に出来る。このカードを発動されるだけでアドバンテージを大きく取られてしまうため、相手はエクストラデッキから出したモンスターを場に残さないプレイングを強いられた。

『神の写し身との接触(エルシャドール・フュージョン)』

デッキ融合は出来ないが、速攻魔法であるため極めて高い汎用性を誇る。

『エルシャドール・ネフィリム』

高い攻撃性能に加え、墓地肥やし効果を持ち、更に融合の際に光属性を墓地に送るので『超電磁タートル』などの防御性能の高いカードと組み合わされ大活躍した。1枚で出来ることが多すぎたので現在は禁止カード。

 

【影霊衣(ネクロス)】

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強力な儀式モンスターでフィールド制圧

久しぶりに儀式モンスターのデザイナーデッキが環境に登場。エクストラモンスターを使用しない都合上【シャドール】に強く、代わって環境トップデッキに躍り出た。

『ユニコールの影霊衣』などエクストラデッキメタモンスターも多く、切り札『トリシューラの影霊衣』などによって切り返しも強い。

元々儀式は基本的にディスアドバンテージを背負うのだが、ネクロス儀式魔法カードは逆にアドバンテージを獲得することすら可能である。

 

☆キーカード

『影霊の降魔鏡』、『影霊衣の万華鏡』

ネクロス専用の儀式魔法カード。ディスアドバンテージを軽減するため非常に強力

『ユニコールの影霊衣』、『ブリューナクの陰霊衣』

エクストラメタに加え、影霊衣をサルベージできるユニコールと、サーチ効果を持ちデッキの核となるブリューナクのネクロス。

 

【EMEm(エンタメイトエンタメイジ)】

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史上最恐のペンデュラムデッキ 異常なまでに高いそのデッキ完成度

間違いなく近年最強のデッキ。

ペンデュラムデッキの到達点であり、極めて高い安定性を持ちながらも強力なエクシーズモンスター3~4体を軽々と並べてのける制圧力、突破力を持ち、更に各種メタ系カードにも強いためほとんど死角が無い。その強さはランク4エクシーズモンスターの対応力の高さと、EM(エンタメイト)Em(エンタメイジ)の異常なまでのアドバンテージ獲得能力に起因する。

基本的に全てのコンボにおいてアドバンテージを大量に獲得しながら動くので、1つのプロセスで妨害に合ったとしても他のルートから展開が可能。恐ろしいのは、必ずしもペンデュラムに依存せずとも大量展開が可能であるという点。Emの盤面構築性能の高さによって、本命のペンデュラム召喚を何らかのメタで潰されたところで、十分にリカバリー&切り返しが可能なのである。

それこそ毎ターンに1ターンキルが可能なレベルの大量展開が望めるうえ、サーチカードの豊富さからいざというときの捲り合いにも強い。EMの純粋なアドバンテージ獲得性能・愚直ともいえる高い攻撃能力に、Emのトリッキーな防御性能・優秀な展開能力が完全に相互補完の関係となっており、剛柔併せ持つ非常に完成度の高いデッキとして完成したのであった。

あまりにも圧倒的な強さを誇っていたため、「EMEmに対抗できるのはEMEmだけ」という有様であった。EMEm相手に効果的なメタを自然に出せるのがEMEmであったからである。他の対抗馬が弱かったからということでは決してなく、同時期には全盛期の【彼岸】【真帝王】という非常に強力な2タイプのデッキが存在していたのだが(実際『EMモンキーボード』がリリースされるまでは互角に渡り合うことは出来ていた)、まるで歯が立たなかったことからもEMEmの凄まじいパワーの高さが伺える。

長い遊戯王史の中でも屈指の1強状態だったこともあり、この時期を暗黒期として辞めていったプレイヤーも少なくない。

 

☆キーカード

『Emヒグルミ』

戦犯その①

フィールドどこから破壊されても発動する効果に加え、ターン1制限をコナミが付け忘れたせいで大暴れした。『EMペンデュラム・マジシャン』とのコンボは決まれば勝負が決定付くレベルの爆発的なアドバンテージをもたらし、多くのプレイヤーを恐怖させた。史上最速で禁止カードに。

『Emダメージ・ジャグラー』

戦犯その②

『揺れる眼差し』のようなペンデュラムデッキには致命的となるメタカードを無効に出来る優秀な防御カードであるとともに、墓地から除外してEmをサーチ出来る。しかもレベル4のためヒグルミからのリクルート筆頭。潤滑油としての役割も出来るし、エクシーズ素材としたこのカードを墓地に送ってEmをサーチし更なる展開に繋げるのが強力であった。

汎用性が高すぎたため、ヒグルミとともに禁止に。

『EMモンキーボード』

戦犯その③

通称糞猿。1枚でペンデュラム召喚を可能にする紛れもないパワーカード。『EMドクロバット・ジョーカー』、『EMペンデュラム・マジシャン』と相互サーチの関係になり、このカードの登場により元々高かったデッキの安定性は更にUPし、手の付けられない状態になった。こいつも最速で禁止になる。

『EMペンデュラム・マジシャン』、『竜剣士ラスターP(ペンデュラム)』

このデッキのエンジン。ペンデュラムマジシャンは様々なデッキのコンボの始動に、ラスターPは確実にアドバンテージを稼げるうえ、強力なシンクロモンスター『爆竜剣士イグニスターP』の素材となる。

『揺れる眼差し』

自身のコンボ始動にも使えるうえに、相手のEMEmに対しても最高クラスのメタカードとしても機能する攻防一体のカード。ダメージ・ジャグラーに無効にされるため気は抜けなかった。

『No.16色の支配者ショック・ルーラー』、『フレシアの蟲惑魔』

最強の制圧モンスター。ショックルーラーを先行に出して魔法宣言し、相手のペンデュラムを止めるのが鉄板の流れであり、何においてもこのモンスターを出すのが最優先された。横にフレシアの蟲惑魔を置くことで更に強固な盤面になった。EMEmでは、通常の展開でこの2体に加えもう1~2体のエクシーズモンスターが並んでいるため、返しのターンでは大体の場合1キルが決まった。

『Emトラピーズ・マジシャン』、『SNo.39希望皇ホープ・ザ・ライトニング』、『麗騎士ヴェルズビュート』、『外神アザトート』+『外神ナイアルラ』、『鳥銃士カステル』

ランク4エクシーズに出来ないことは無いと言われているほどの対応力の高さで、切り返しから1キルのお供、果ては手札誘発封じと、なんでもござれであった。ランク4エクシーズモンスターがこんなにも優秀ではなかったならば、EMEmもここまでの活躍は出来なかったであろう。

 

【EM竜剣士】

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大会使用率100%!EM(エンタメイト)が引き続き環境を蹂躙

前環境で大暴れした【EMEm】は『Emヒグルミ』と『Emダメージ・ジャグラー』の禁止化によってデッキコンセプトが崩壊したため消滅したが、何故か強力な主要EMである『EMモンキーボード』『EMペンデュラム・マジシャン』『EMドクロバット・ジョーカー』に一切の規制がかからなかったため、相性のよい【竜剣士】カテゴリがEmの後釜に収まる形でこのデッキが誕生した。

相も変わらずEMの異常なアドバンテージ獲得能力が光る。安定感や展開力、対応能力はEMEmに比べれば低下したのでデッキパワーは下がったが、攻撃性能・制圧力は依然として健在。EMEmの基本戦術から戦略が多少変わっただけの話であった。EMEmほどのソリティア性は無かったためプレイヤーからも飽きられなかったのか、公認・非公認大会を問わず、EM竜剣士が使用率100%を達成する異常事態が頻発した。

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 EMEmに追随していた【彼岸】【真帝王】を完全に喰っていた辺り、非常に人気の高いデッキタイプでユーザーからも比較的好まれたといえる。

 

☆キーカード

『竜呼相打つ』

このカード1枚であらゆる展開が可能になるこのデッキ最大のキーカード。速攻魔法であるため極めて汎用性が高い。通常召喚を経由せずデッキからモンスターをリクルート出来るので本命のペンデュラム召喚を通す前の露払い的な活躍も見込めるため、EMEmにおけるヒグルミの代わりとして機能していた印象がある。

『竜剣士ラスターP(ペンデュラム)』、『竜剣士マスターP(ペンデュラム)』、『竜魔王ベクター(ペンデュラム)』、『竜魔王レクターP(ペンデュラム)』

各種竜剣士及び竜魔王モンスター。マスターPとベクターPは通常モンスターである点を活かせる。『レスキューラビット』からの展開は特に強力だ。優秀な竜剣士シンクロ・エクシーズ・融合モンスターを展開できるラスターPはこのデッキの核。

 

【十二獣】

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たった1枚のカードから大量展開!?新次元エクシーズで環境支配

 9期最後のトップデッキにして最強のカテゴリ。十二獣エクシーズモンスターは十二獣モンスター1体の上に重ねて特殊召喚できるという制約を持つため、1体の十二獣から連続してエクシーズ召喚を重ねることができた。

特に『十二獣モルモラット』1枚からの大量展開は圧巻。その安定性の高さから瞬く間に関連デッキが環境を埋め尽くした。特筆すべきはその出張性能。相性の良い別デッキと組み合わせる以外にも、全く関連性のないデッキに一部十二獣カードを組み込むだけでお手軽に『十二獣ドランシア』による制圧布陣が完成したので、ありとあらゆるデッキに出張された。

デッキの多様性を損なわせ、アドバンテージの概念すら捻じ曲げたその汎用性はEMEmに勝るとも劣らない。急激なインフレにより数多く超パワーデッキが排出された9期の中でも抜きんでており、害悪とさえ呼ばれたカード群である。

 

☆キーカード

『十二獣モルモラット』

展開の要にして初期十二獣最強のカード。

このカード1枚から複数のエクシーズモンスターを展開することができた。ランク3エクシーズモンスターである『M.X‐セイバー・インヴォーカー』からリクルートが可能であるため、ランク3を用意できるデッキならば、デッキタイプが違うものであっても投入対象になる。召喚権を使わずに1枚からランク3を召喚出来る『SR‐ベイゴマックス』と共に大暴れ。

『十二獣ドランシア』、『十二獣ブルホーン』

十二獣エクシーズモンスター。ブルホーンは獣戦士サーチという汎用性の高い効果で一時はデッキ採用率TOPに輝き、ドランシアは相手ターンにカードを破壊できるという、シンプルながら強力極まりない制圧能力を持つ。これらの強力エクシーズモンスターがカード1枚から出てくるのだから、相手はたまったものではない。9期のインフレの果てのようなモンスターである。現在は両方禁止。

『十二獣の会局』

十二獣の根幹を担う強力カード。十二獣を展開できるばかりか、相手のメタカード処理など出来ることが多すぎた。

 

10期(2017~)

エクストラモンスターゾーンを設ける新マスタールールが開始。9期のハイパーインフレーションによるデュエルスピード是正が目的。新システム『リンク召喚』が追加。ペンデュラム召喚は不死性が損なわれ大きく弱体化したが、リンク召喚次第ではどうなるか現在はわからない。

 

【恐竜真竜竜星】

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パワーと大量展開を両立

もともとエクストラモンスターによる展開に頼ることの少なかった恐竜族が相性の良い『真竜皇』とタッグを組み誕生。真竜皇と恐竜の持つ高いパワーで環境を蹂躙した。更に、アドバンテージの塊であるシンクロモンスター『源竜星-ボウテンコウ』を始めとする竜星要素が加わり、『竜星の九支』などでコントロールしながらワンショットキルを目指す。

高い制圧力、展開力、切り返し力、どれをとっても一級品で非常に人気の高いデッキタイプであった。

 

☆キーカード

『魂喰いオヴィラプター』、『べビケラザウルス』

優秀なサーチモンスターであるオヴィラプターはコンボ始動に必須のカード。優秀すぎて規制されることになったが。べビケラザウルスを各種真竜カードで破壊し、恐竜族モンスターを大量展開していく。

『真竜皇リストジアムD(ディザスター)』、『ドラゴニックD(ダイアグラム)』

このデッキ最大のキーカード。ディスアドバンテージをアドバンテージへと変換する。ドラゴニックDは当時最強のフィールド魔法として機能。現在は禁止だが制限カード時でも、『ロストワールド』を共に採用することで『テラ・フォーミング』を無理なく採用できたため複数枚積みされているようなものだった。

『源竜星-ボウテンコウ』

チューナーであり、高い守備力、強力なサーチ効果、リクルート効果、墓地肥やし&レベル変動と1枚でなんでもできるアドバンテージの塊。強力なカウンター罠『竜星の九支』を構えられるうえに、破壊されても墓地に送った『光竜星-リフン』を自己蘇生させることで、もう1枚のボウテンコウや『虹光の宣告者』を相手ターンにシンクロできるのが強力。

最強のレベル5シンクロモンスターと言って過言ではない。

『究極電導恐獣(アルティメットコンダクターティラノ)』

安易な特殊召喚条件を持つうえ、制圧力、突破力、攻撃力どれをとっても高水準の恐竜族の切り札。非常に強力なモンスター。 

 

【真竜】

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 『真竜』要素が10期環境初期を席巻

真竜カテゴリ自体は9期最後期から登場してはいたものの、規制により十二獣が完全に死んだ後は環境をリードしたのは『真竜』要素のカード群であった。上で紹介済の『恐竜真竜竜星』は真竜皇との組み合わせだが、純正な真竜はアドバンス召喚主体のデッキである。

その性質上、メインエンジンではエクストラデッキをあまり活用しないためルール改正の影響をさほど受けなかった。更に様々な出張要素と相性が良く、無理なくデッキに組み込める。『WW』などの出張カードとの組み合わせや『命削りの宝札』搭載型など、出来ることが多い。各種『真竜』魔法罠は強力であり、特に切り札である『真竜剣皇マスターP』は1体で完結する最高峰のシステムモンスターである。

 

☆キーカード

『真竜剣皇マスターP(ピース)』

wikiに「紛れもないパワーカード」と記載されるほどの強力なパワーカード。実際、真竜魔法罠をリリースされて召喚されたマスターPに対しては、壊獣などを握っていないと突破は困難。高攻撃力、破壊耐性、相手ターンにも触れる除去効果と、1枚で完結している超強力モンスター。

『真竜拳士ダイナマイトK(ナックル)』

緩い発動条件で有用な真竜罠を発動できる、デッキの主力。攻撃力も高く、強力な永続罠が多いこのデッキと効果が噛み合っている。

『真竜皇の復活』

真竜モンスターを蘇生させることができるうえ、リリース素材にされると相手モンスターを破壊できる。このデッキにおけるリアニメイト系カードの最高峰。

 

【SPYRAL(スパイラル)】

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連続エクストラリンクでソリティア 暗黒期必至の最恐リンクデッキ

暗黒期再び。真竜関連の規制によって完全に一強状態となったため、公式大会などでもデッキ使用率ほぼ100%というかつてのEMEmと似たような屈指の独り勝ち状態になってしまった。

エクシーズ召喚やシンクロ召喚などはそこまで行わないものの、コンボ始動から異常な回数の特殊召喚を繰り返しエクストラリンクモンスターを大量に並べ、更に各種『SPYRAL』魔法罠を複数サーチし制圧する。

 エクストラリンクモンスターは相互リンクしないと真の力が発揮できないという都合上、ランク4エクシーズモンスターなど単体で完結しているモンスターに比べれば粗があるはずなのだが(そもそも現状のリンクモンスターはパワーがある程度抑えてデザインされている)、相手の行動を阻害するSPYRAL罠がそれを補ってしまっている。更に、デッキの地力が非常に高いのでコンボに頼らずとも十二分に戦うことが出来る。

各種メタカードが刺さりやすいのが欠点とも言えるが…結局のところ、SPIRALに対抗できるのはSPIRALのみとなっている。

 

☆キーカード

『SPYRAL-ダンディ』

デッキの核、というか主人公。このカードを前提としてSPYRALテーマは成り立っている。とにかく出番が多いというか、デッキの性質上このカードが場に出ないと始まらないので過労死カードである。

『SPYRAL-ザ・ダブルヘリックス』

戦犯その①

SPYRALのリンクモンスター。このカードの存在がSPIRALを制圧ソリティアデッキにまで押し上げている。逆に言えば、このカードを『浮幽さくら』などで喪うと、展開パターンは大きく制限されることとなる。

『SPYRAL-ジーニアス』

戦犯その②

コナミが(というか海外のTCG会社が)ターン1制限を付け忘れたせいでSPIRALは異常な展開能力を得た。サーチしながら蘇生されるため強力極まりない。『機械複製術』とのコンボで対戦相手を恐怖のドン底に叩き落す。

『トーチ・ゴーレム』

戦犯その③

新規リンクモンスターにより大化けしたお手軽スーパーパワーカード。

最近流行り出したこのカードをぶち込むだけで最恐布陣を完成させることが出来る。

 

まとめ

遊戯王は壊れカードを作り出しては規制していく、そのサイクルが完全に出来上がってしまっている。コナミとしては、それが売り上げに直結するのであろうが毎度毎度規制されることを前提とした強力カードをデザインするのも少し考えてもらいたいものである。

さて、この記事は随時更新していくので、時期を経たらもう一度覗きに来てもらいたい。また、このデッキが無い、書いてほしい、という要望があればどしどしとコメントに書いてもらいたい。

それでは。

 

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